そのVan Halenですが、人気絶頂のアルバム『1984』を最後に、デイヴィッド・リー・ロスがバンドを離れ危機に直面しましたが、デイヴの代わりにSammy Hagarが加入、7枚目のアルバム『5150』を作成し、アルバムは、初のチャートNo.1を記録、ファーストシングルの"Why Can't This Be Love"も、最高位3位の大ヒット、メンバーチェンジは大成功となりました。このアルバムからの3枚目のシングル、新しいバンドを象徴するようなロックバラード"Love Walks In"については、こちらをご覧ください→→→
1988年、続く8枚目のアルバム『OU812』をリリース、最初のシングル"Black and Blue" は最高34位で空振り、これはまずいんじゃないかと思ったのですが、この曲"When It's Love" の大ヒットで安堵しました。
"When It's Love"の曲の作者は、メンバー4人の共作。この曲は私の大のお気に入りの曲です。『5150』では、Eddie Van Halenはギタリストというよりも、キーボード奏者?と思うほど、シンセサイザーが目立っていましたが、この曲のギターソロは Eddie Van Halenですよね。サミー・ヘイガーのボーカルも、2作目にしてヴァン・ヘイレンのボーカリストとして馴染んだ、カッコいい曲でした。
このアルバム『OU812』ですが、1985年にヴァン・ヘイレンを脱退したデイヴィッド・リー・ロスのアルバムが『Eat 'Em and Smile』→「奴らを食って、笑ってやる」と、ヴァン・ヘイレンに宛てたメッセージだったそうですが、それに対するヴァン・ヘイレンの『OU812』→「Oh, you ate one, too」→「ああ、お前も同じものを食ったのか」との答えだったとのことです。どこまでホントかはわかりませんが。
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月10日付、2位から上がって初の1位はGuns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついにNo.1、これだけヘヴィなロックバンドとしては初といっていいNo.1ヒットとなりました。
2位は3位からアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。
3位は6位からアップ、Huey Lewis & The Newsの"Perfect World"。Huey Lewis & The Newsですが、これぞアメリカンロックを代表するグループ、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算14曲目のTop40ヒット、そのうち12曲がTop10入り、"The Power of Love"、"Stuck with You"、"Jacob's Ladder" の3曲のNo.1ヒットを含め、この曲で5曲目のTop3ヒットになりました。
4位は2週間の1位からダウン、George Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。
1985年には、世界的な大ヒット映画となった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌"The Power Of Love"で、2週間の1位、年間15位の特大のヒット、続いてリリースしたバンド4枚目のアルバム『Fore!』も連続のNo.1アルバムとなり、そこからのシングル、"Stuck with You"と"Jacob's Ladder"の2曲のNo.1を含め、5曲のTop10ヒットがでる記録的な大ヒットアルバムとなりました。"Stuck with You"については、こちらをご覧ください→→→
その"Perfect World"、これぞHuey Lewis & The Newsの曲、という明るいアメリカンロックです。肩の凝らない、ドライブのBGMには最適な曲でした。ソングライターのAlex Callですが、驚いたことに、1982年に最高位4位、年間16位を記録した大ヒット曲Tommy Tutoneの"867-5309 / Jenny"を共作した人です。久しぶりに"867-5309 / Jenny"も聞いてみましたが、こちらの曲も"Perfect World"に通じる明るいアメリカンロックでした→→→
今週 先週 song / artist 1 2 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 2 3 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 3 6 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 4 1 MONKEY / GEORGE MICHAEL 5 8 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 6 7 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 7 10 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 8 9 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 9 15 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 10 13 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 11 12 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON 12 4 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN 13 14 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 14 17 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 15 5 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO 16 24 LOVE BITES / DEF LEPPARD 17 21 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 18 26 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 19 28 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 20 23 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON 21 27 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 22 19 ALL FIRED UP / PAT BENATAR 23 29 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 24 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON 25 32 FALLEN ANGEL / POISON 26 33 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY 27 20 HANDS TO HEAVEN / BREATHE 28 36 RED RED WINE / UB40 29 16 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD 30 34 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON 31 18 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE 32 31 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ 33 22 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN 34 40 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR 35 41 FOREVER YOUNG / ROD STEWART 36 42 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD 37 44 TRUE LOVE / GLENN FREY 38 45 CHAINS OF LOVE / ERASURE 39 25 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY 40 30 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
Pat Benatarといえば、ソロの女性ロッカーの先駆者。同じく女性ソロロックアートストでは、スージー・クアトロが一足早く人気となり、70年代初めにはアルバム、シングルがヒットし始めますが、Pat Benatarはそれより遅れて70年代後半、1979年に、ファーストアルバム『In the Heat of the Night』をリリース、このアルバムがいきなり大ヒット、シングル"Heartbreaker"が23位を記録、アルバムも最高位12位を記録するヒットアルバムになります。
1980年に、続く2枚目のアルバム『Crimes of Passion』をリリース、アルバムチャートで第2位を記録する大ヒットになり、シングルの"Hit Me with Your Best Shot"が最高位9位と初のTop10ヒットとなります。
さらに、1981年の彼女の3枚目のアルバム『Precious Time』が、ついにアルバムチャートNo.1を記録、シングルも、83年のライブアルバム『Live from Earth』からのシングル"Love Is a Battlefield"と、84年の5枚目のアルバム『Tropico』からのシングル"We Belong"がともに第5位を記録する彼女の最大のヒットとなりました。
85年には7枚目のアルバム『Seven the Hard Way 』をリリース、このアルバムからは、"Invincible"が最高位10位、"Sex as a Weapon" が最高位28位のヒットシングルとなります。こちらをご覧ください→→→
その後、しばらくアルバムが出ない時期が続いて、どうしちゃったのかなぁ、と思っていたところ、1988年になって、3年ぶりにリリースしたのが、彼女の8枚目のアルバム『Wide Awake in Dreamland』で、このアルバムからのシングルがこの曲"All Fired Up"です。
"All Fired Up"の曲の作者はオーストラリアのカントリーロックミュージシャンのKerryn Tolhurst。実はこの曲、Kerryn Tolhurstが中心メンバーのグループRattling Sabresがオリジナルなのです。
Pat Benatarの1979年の初のTop40ヒット"Heartbreaker"ですが、、当時、女性ボーカルのロックで、こんなにかっこいい曲は初めてだったと思います。そんな衝撃的な曲でしたが、それから約10年、Pat Benatarが積み上げたトップ40ヒットはこの曲で15曲目となりました。残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになりました。
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月3日付、2週目の1位はGeorge Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。
2位は4位からアップ、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついに第2位、ヘビメタバンドとしては初のNo.1まであと一歩のところまで上がってきました。
3位は5位からアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。
4位は2位からダウン、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。もう一歩のところでNo.1とはなりませんでした。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じですね、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒット、11曲目のTop3ヒットとなりました。
5位は3位からダウン、Chicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと31曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、11曲目のTop5ヒットで、7曲目のTop3ヒットとなりました。
この週5位はChicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。最高位は8月27日付の1週のみの第3位、年間チャートは48位。Elton Johnと並んで上がってきましたが、残念ながら3位を最高に、エルトンと一緒に下がってしまい、3曲目のNo.1に届きませんでした。
Chicagoですが、アメリカンロックを代表するバンドとして、もちろんみなさんご存じですよね。デビューは1960年代。デビューアルバム『Chicago Transit Authority シカゴの軌跡』のリリースは1969年。名曲"Questions 67 and 68"、"Introduction"、"Beginnings"などなど、初期のシカゴの名曲が詰まった名盤で、アルバムチャートではいきなりの17位、大成功をおさめます。
シングルヒットとしては、"Questions 67 and 68"が71位と、初のHot100ヒットとなり、次のアルバム『Chicago(Chicago II)』からは、"Make Me Smile" が最高位9位、"25 or 6 to 4"「長い夜」が最高位4位の大ヒットとなります。
さらに、1976年になって、ロックバラード"If You Leave Me Now"が、ついにバンド初のNo.1を記録、その後も"Hard to Say I'm Sorry"が2曲目のNo.1となります。デビュー以来のブラス・セクションを取り入れたブラスロックに、リードボーカルPeter CeteraのAORロックバラードを合わせ、大人気アメリカンロックバンドとしてヒットを積み上げていきます。
そのChicagoですが、バンドに大きな転機が訪れます。1984年の『Chicago 17』を最後に、デビュー以来リードボーカルのひとりとしてバンドの中心メンバーだったPeter Ceteraが、バンドを脱退します。この『Chicago 17』で、いずれも最高位3位を記録した"Hard Habit to Break"、"You're the Inspiration"の両曲もPeter Ceteraがリードボーカルですので、その影響は大きいものでした。
Peter Ceteraの代わりに加入したのが新しいボーカリストJason Scheff、作成されたアルバムが『Chicago 18』。ファーストシングルの「長い夜」"25 or 6 to 4" ニューバージョンが最高位48位どまりと、Chicagoどうなる、と心配でしたが、続くシングル"Will You Still Love Me?"が最高位3位を記録するヒットとなりました。この曲は、Jason ScheffとBill Champlinの二人でボーカルをとる、新生シカゴを象徴する曲でした。こちらをご覧ください→→→
その『Chicago 19 』からのファーストシングルがこの曲"I Don't Wanna Live Without Your Love"。曲の作者は驚いたことに、Diane WarrenとAlbert Hammondの共作。このソングライターコンビは、StarshipのNo.1ヒット"Nothing's Gonna Stop Us Now"の作者です。
この曲"I Don't Wanna Live Without Your Love"ですが、リードボーカルはBill Champlin。ロックバラードではありますが、Peter Ceteraの時代のAOR系のバラードとは違い、Bill Champlin のボーカルが活きる、ロック色も強い曲でした。力強いカッコいいバラード曲だったです。1位になれなくて残念でした。
今週 先週 song / artist 1 1 MONKEY / GEORGE MICHAEL 2 4 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 3 5 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 4 2 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN 5 3 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO 6 8 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 7 6 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 8 13 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 9 15 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 10 16 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 11 9 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON 12 17 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON 13 18 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 14 20 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 15 25 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 16 7 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD 17 22 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 18 10 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE 19 19 ALL FIRED UP / PAT BENATAR 20 12 HANDS TO HEAVEN / BREATHE 21 26 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 22 11 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN 23 24 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON 24 30 LOVE BITES / DEF LEPPARD 25 14 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY 26 32 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 27 28 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 28 34 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 29 36 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 30 21 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX 31 31 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ 32 38 FALLEN ANGEL / POISON 33 40 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY 34 42 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON 35 39 LOOK OUT ANY WINDOW / BRUCE HORNSBY & THE RANGE 36 52 RED RED WINE / UB40 37 29 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES 38 33 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ 39 27 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP 40 47 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR