樋口毅宏の『民宿雪国』を読んだ。
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舞台は新潟県の海岸近くにある「民宿雪国」、この宿の主であり国民的画家であった丹生雄武郎の数奇な人生を描く作品。奇妙な展開の四部構成で、一部と二部は民宿雪国で起こる事件を、三部では民宿雪国で働いていた人たちの証言を、四部で丹生雄武郎の人生の虚実を描く。かなり無茶苦茶なお話で驚きの連続だが、勢いで読ませる。面白いかと問われれば微妙なのだが、無茶苦茶なお話を読んでみても悪くはないかも・・・。
以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
世界的な画家が実は山下清のパクリだったとか、民宿の地下で大量の殺人を犯して庭に埋めていたとか、もう無茶苦茶。警官まで殺害して発覚しないとかありえんでしょ。さらにそんな男が戦中の従軍慰安婦に純愛を貫くとか、わけわからな過ぎて笑うしかないよね。
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