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ミセスローゼンの道後日記

指折りて休符数えて秋灯下

愛媛交響楽団の定期演奏会がもうすぐ。





私は聞きに行きます。ニックも松山にいれば一緒に行きます。一曲目ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲。ハイドンのトランペット協奏曲は、組長とニックがつい声を合わせて歌っちゃう曲。そしてベト七は私のお気に入り。ニックが以前ヴィルチュオーゾ・オケのトップを弾いてた時、ベト七のチェロのソリに感動した。楽しみだ。これを聴く頃には初孫も無事生まれ、長女夫婦が落ち着いて、私は帰国しているだろう。





愛響のミュージシャンのご好意で、我が家でカルテットナイトを開くことが叶った。チェリストの方、ごめんなさい。どうか老人のわがままをお許しください。ニックの趣味は弦楽四重奏なので、老後を幸せに過ごさせてあげたいんです。組長夫妻も日にちが合えば聴きに来て貰いたい。かぼちゃんもハッピー。




「俳句ファンへおまけ
今かたつむり句会には新人が入って、取り合わせや写生を一からおさらいしている。

初級者が陥りやすい罠その一。
「テーマで作る句」

兼題のテーマが「子規の好きな物」だった場合。柿の句を詠もう、と決めた人が、テーマにとらわれすぎて、

 子規の愛せし柿の句や詠み継がむ

とスローガン的に作ってしまう。これは、たとえば「歯」というテーマを与えられた小学生さんたちも陥りやすい罠です。

  風光る磨けば光る歯五十年

こういう標語俳句がたくさん出来てしまう。どうするの?

<柿そのものを見て作る。柿を食べている人を詠む。>

朝の柿潮のごとく朱が満ち来 加藤楸邨
柿啖へばわがをんな少年の如し 安住敦

<柿と関係無い物ごとを取り合わせる。>

吊鐘の中の月日も柿の秋  飯田龍太
渋柿たわわスイッチ一つで楽湧くよ 中村草田男

わたしもやってみます。

(柿を剥いてみて一句)
皮剥くとどんどん甘くなる柿よ 朗善

(柿を食べている夫を見て一句)
柿の実の吸い込まれゆく人の口 朗善

(母の写真と取り合わせて一句)
柿三つ並べて遺影微笑みぬ   朗善




後ろに立っているのは、吉徳雛俳句入賞で頂いたお人形。名前は、“春子ペネロピーローゼン”。




 











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