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ミセスローゼンの道後日記

草臥れて顔を見合はす向日葵に


「向日葵が疲れているね」というニックの一言で一句。おしゃべり俳句シニア版。今週は毎朝様々な通院がある。今朝は歯医者さん。


365日季語手帖2025年度版へ向けて始動!
あっという間の一年だ!!





「思い出を語る木曜日」

1954年のことだ。カリフォルニア州パサデナに住んでいた6歳のニック少年は、週末に兄と父と三人で山歩きをしていた。フォレストレンジャー(森林警備員)の山小屋を見つけて入ったが、出払っていて無人だった。そこには、四つの椅子と、四台の楽譜立てと、モーツァルトやハイドンの室内楽の楽譜の山があった。毎週金曜の夜にゲストを招いて室内楽の夕べを催していたニックの父は、すかさず手帖を破いて、電話番号と共にメモを残した。

私はアマチュアヴィオリストのローゼンと申します。(中略) 今度、是非一緒にカルテットを弾きましょう! 連絡をお待ちしています。

森林レンジャーのルパート・ポール氏が早速電話をくれ、金曜の夜になると、氏がニックたちの家へヴィオラを抱えて訪れるようになった。ニックも一緒にカルテットやクインテットを度々演奏した。

この話をしょっちゅう聞いていたが、今回初めて氏が何者かわかった。フランス生まれの日記文学者で、性愛小説家とも呼ばれる、アナイス・ニンの2番目の夫であった。ルパートは森林レンジャーになる前に、俳優をしていたという。その現場でアナイスがルパートに一目惚れ。アナイスは既に結婚していたが、離婚せずにルパートと森の家で幸せに暮らしたそうだ。

ニック達が山荘を訪ねた時、アナイスもそこに暮らしていたのだ。ニックの両親は彼らの催すパーティーにも招かれて行っていたそうだ。

数奇なアナイスの運命を知り、早速彼女の本を購入した。届くのが楽しみだ。






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