チョコプラの才能アリ! なところは、コロナ文化すなわちユーチューブ文化におけるお笑いのあり方をいち早く提示したこと。それは、『ボケっぱなし』という技です。演者はボケるだけボケてツッコまないから、視聴者がコメント欄でツッコミ放題なんですね。
この俳句シリーズでも、テレビなのにその手法が使われている。松尾君が真夏井先生になってボケる。ここにちゃんと俳句へのリスペクトがある。そこに岡部君が小声で乗っかる、コレがまた謙虚でいい。そこで、私のような俳句大好き視聴者がテレビの前で、「の」重なりってなんやねん? とか気持ちよくツッコミまくりです。最後わざわざ凡人俳句を出して、アイドルに、ほう、と言わせて、「いや、ほう、じゃねえだろ!」とツッコむ快感を誘っています。うまいですね。ユーチューブで培った視聴者に対する「ツッコんでくれる」という信頼があるのです。
実はこの手法、元々俳句にはあるのですよ。俳句はオチを言わず読み手に感じさせる文学ですからね。オホホ。