どう見てもバーンスタイン。
この俳優は、ブラッドリー・クーパー。
指揮者レナード・バーンスタインの生涯を描いた『マエストロ』では、主演と制作総指揮を務めている。映画監督でもあるらしい。メイクもすごいが、演技がものすごい。バーンスタインが乗り移っているようだ。昨今の伝記映画ラッシュ(フレディ・マーキュリー、エルヴィス・プレスリー)の中でも群を抜いて本人にそっくり。
この映画を、私はニックの入院中に、ニックと一緒に見ていた。バーンスタイン作曲の『ミサ曲から3つの瞑想曲(チェロとオーケストラ版)』を、バーンスタイン本人が客席にいる大聖堂で演奏して、打ち上げにも招かれた経験があるニックの音楽解説付きで見る贅沢さ。点滴を2バッグやる夜の手持ちぶたさが幸福に変わった。途中、アメリカの友人から「マエストロ見たかい?」と電話があり大笑。「今見てる最中だからネタバレなしで」と頼むと、友人も「僕も途中までだよ」と答えて爆笑。半分見て電話せずにいられなくなった友の興奮を推して知るべし 。
※ニックさんは心配ありません。来年もボディメンテナンスを継続しつつ、スキーも行きつつ、万全の体調で演奏頑張ります。