塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

様々なワールドカップのイベント

2010-06-21 17:13:24 | 日記
 僕の行きつけの銭湯の横に沖縄料理のお店があるのですが、ワールドカップの今、店内にスクリーンを設置して観戦できる仕組みを作っているようなんです。

 デンマーク戦は25日の深夜3時を回ってからの中継になりますから、その時間の営業はしていないと思いますが、地元でもサッカーへの取り組みが見られて、とても嬉しく思います。
 
 またワールドカップを今流行の「婚活」と結びつける自治体もあるようです。

 20日の信濃毎日新聞によると
 
 「伊那市のいなし出会いサポートセンターが、熱く応援を送りながら仲良くカップルになってと、パブリック・ビューイングを兼ねた婚活イベントを開催し、大型テレビ前に市の内外から、男女400人以上が集まった(中略)。」

 とあります。

 面白いのは試合前に「ニッポン」コールが起こり、その後に「婚活」コールが起こったそうで、ワールドカップと日本代表が、初めて出会う男女の緩衝材になっているんですね。
 僕のような未婚の男性には、うってつけと言えるでしょう。

 また大リーグのフロリダ・マーリンズがタンパベイ・レイズとの対戦用プロモーションとして、観客に「ブブゼラ」を配ったそうです。

 しかしこのブブゼラの音量が凄まじく、9回マーリンズ(つまり配った側!!)の選手交代が、球審の耳に届かず選手交代がうまくいかなかったとのこと。このブブゼラの配布にマーリンズの選手と監督は怒り心頭のようです。

 アメリカはお世辞にもサッカーが盛んとはいえませんが、洋の東西を問わず今地球全体が、ワールドカップに夢中ということなのでしょう。
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サッカーは生きている

2010-06-21 12:34:40 | 日記
 つくづくサッカーは「生き物」だと、今回のワールドカップを見て痛感しています。

 ワールドカップ戦前、あれだけ前評判の高かったイングランドとドイツが、どちらも危機に瀕していますし、イタリアとフランスというかつての優勝国も、最終戦の結果しだいでは、荷造りをする必要があります。

 早期敗退で彼らを待っているのは、批判と罵声、そして下世話な報道とマイナスの要素ばかりの代物でしょうから、監督と選手はバカンスどころではないでしょう。

 その一方であれだけ監督解任が叫ばれた日本が息を吹き返し、ニュージーランドもイタリアから勝ち点1をもぎ取るなど、中堅以下の国が健闘を見せていることが、今大会の特徴でもあります。

 スロベニアやアルジェリアもよくやっていますし、韓国はギリシャに2-0の完封勝利ですからね。韓国の皆さんは嬉しくて仕方が無かったと思います。

 ワールドカップで「批判」を浴びず、国民から祝福を受けることができるのは、好結果を出した「弱小国」のみで、例え優勝国とはいえども祝福の他、マネージメントや戦術に関しては批判を浴びる事が多々あります。

 前者の例は今大会のニュージーランドや日本になる可能性が高いですし、後者の例は1994年のブラジルが上げられます。
 
 パレイラはアメリカの地でブラジルを1970年以来の優勝に導きましたが、ブラジル国民の多くはセレソンを祝福しながらも、「守備重視の退屈なセレソン」と、ケチをつけることを忘れませんでした。

 ですから無条件で国民が合格点を与えるのは、本当の意味での「弱小国」と言えますから、代表にとってはむしろ批判を浴びるくらいが、丁度良いのかもしれません。
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フランスは今危機的状況

2010-06-21 02:26:42 | 日記
 そのイタリアと前回優勝を争ったフランスは、イタリア以上に深刻な状況です。

 指揮官のドメネクに暴言を吐いたとされるアネルカが、フランスに強制送還されることが決まり、選手と指揮官の間柄は、まさに末期的症状を迎えています。

 このままでは2002大会と同じように、グループリーグで敗退してしまうでしょうね。

 これは僕の推測ですが、今のフランスにはグルキュフやロリスなど、技術に優れた若手はいるものの、彼らに発言権がないか、中堅とベテランがサポートできる雰囲気が無い。

 そのため度々ジダンが指摘している
 「チームの一体感」
 に欠けてしまっているのではないでしょうか。

 例えば今例を挙げた1986年生まれのふたりが、チーム内の空気を一新させるために、自分のパブリック・イマージを打破って、鼓舞する演説をしたとします。

 でも何の反応も無いでしょうね。むしろその発言が煙たがられ、逆に症状を悪化させる可能性もあります。

 僕だって自分の殻を打破るには勇気が要ります。
 でも勇気を振り絞って自分としては胸のうちを素直にさらけだしたのに、返って来た返事は批判のみ。

 こんな可能性しかないならば、皆が意志統一を図りたくないと考えても当然ですね。
 
 レイモン・ドメネクが退陣したあと、フランスはローラン・ブラン政権下に入ります。聡明なブランのことですから、愛弟子であるグルキュフを軸に、ドメネク政権下でおきた問題点を、一番速く修正できる箇所から立て直して行くでしょう。

 確か今大会を最後にフランスはアディダスとの契約を終え、今後はナイキのサポートを受けるはずです。

 ナイキの関係者はこの大会でドメネクがチームを去ることに安堵し、アディダスはドメネクだけでなく、「ル・ブルー」全体を痛罵したくて仕方がないかもしれませんね。

 やはりそれだけ指揮官の存在価値は、大きいという証拠であるといえます。
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マルチェロ・リッピがベテランを信頼する理由

2010-06-21 02:06:28 | 日記
 父の日の昨日、僕のスーパーの衣類コーナーは文字通りの「戦争状態」でした。

 父の日のプレゼントを買い求めるお客様が、レジにも包装カウンターにも殺到し、どちらも長蛇の列になってしまいました。僕は多くの時間を包装カウンターで過ごしましたが、夕食時まではいくら包装をしても、終わる気配は全く無く、こんなに心身ともに疲労を感じたのは、ここ最近無かったくらいです。

 僕は今のスーパーに勤めて6年になるんですが、それだけの年月を過ごしている僕ですら厳しいと感じましたから、入社したばかりの新人や学生アルバイトがいたら、自分の役割が理解できないまま、ただ過ごしていた可能性もあります。

 イタリア代表の指揮官のマルチェロ・リッピがドイツ大会を経験した選手を重用するのも、
 「若手を抜擢することで、若手が試合中消えてしまうこと」
 のリスクを判断した為ではないかと思うんです。

 現代サッカーでは、味方の選手がひとりでも消えている時間があると、それだけで圧倒的な不利になります。

 ベテラン選手ならば
 「大舞台で萎縮しないだけの経験値を持ち」
 「試合中、常に周囲を見渡して状況を確認し」
 「時には自分の持ち場を離れてでも、味方のピンチを救いに向かう」

 という判断が見込めるとリッピは判断したのだと思います。
 これはあくまで僕の考えで、30を過ぎてワールドカップにデビューする選手もいますし(日本の遠藤がそうです)、10代前半の選手でも、怖気づくことなく活躍できる選手もいます。(エバートン時代のルーニーです。)

 ただベテランならば、試合中監督の求められた役割から逸脱しても、逸脱した理由を述べるだけの建設的議論ができる下地があるように思います。

 ルーニーもここ最近は、かつての悪童ぶりが鳴りを潜め、ユナイテッドの格に相応しい言動をとりつつありますよね。

 しかもイタリアは唯一ワールドカップ2連覇を目指せるチームです。
 そのこともリッピがドイツ大会経験者を信頼する理由のひとつかもしれません。

 ただ今のところ、イタリアは2試合を終えて勝ち点は「2」と、リッピの構想は大いに狂っています。

 ヨハネスブルクで戦うスロバキア戦は、イタリア国内だけでなく世界的な注目を集めるでしょう。リッピは果たして先発の11人をどう選ぶのか、まずそこに焦点が集まります。
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