塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

パラグアイとの一戦が迫ってきた

2010-06-29 19:47:31 | 日記
 およそ3時間後に日本対パラグアイの一戦が幕を開けます。

 16強進出が決まってからというもの、連日ワイドショーは代表選手達の肉声と、パラグアイに縁のある人々と、パラグアイでのプレイ経験があるふたりの日本代表、広山望と武田修宏のコメントが大きく取り上げられています。

 ファンが
 「岡ちゃんごめんね。」
 とツイッターで謝罪する姿は報道されている通りですし、今日の中継を担うTBSも、試合前から特別番組を組むなど様々な試みを行っています。

 これで仮にベスト8に進出したなら、日本は一体どうなってしまうのでしょうか。

 僕は代表がベスト8に進んでも、比較的落ち着いていると思いますが、普段代表やJリーグと疎遠な方達は、もう嬉しくて嬉しくて仕方がないでしょう。ですから岡田監督と選手達を、必要以上の祝福する危険性が潜んでいます。

 8強に進出したならば対戦相手はポルトガルかスペインのいずれかになりますが、生半可な戦い方では勝ち目はありません。

 僕としてはスペインと戦った方が、今後の日本の為になると思います。

 日本がスペインと技術提携を結んだ事もそうですが、2001年の対戦では敵地でフランスに0-5で敗れた守備の再構築のために、5-3-2という布陣で戦い、それでも0-1で敗れました。

 もしスペインとの対戦ができるならば、守備だけでなく攻撃の再構築にどのような手を踏めばよいか、そのヒントが手に出来ると思います。

 明日の午前中、日本が浮かれているのか、それとも肩を落としているかが、まもなくわかろうとしています。
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ファイナルのカードは、ブラジル対アルゼンチン

2010-06-29 15:30:27 | 日記
 これはあくまで僕の予測ですが、今大会の決勝は南米の2強ブラジルとアルゼンチンの間で争われ、アルゼンチンが宿敵を破り1986年以来の優勝を果たす気がします。

 ここまでメッシが無得点なのは、決勝でアルゼンチンの優勝を決定付けるゴールを奪う為の下地であり、メッシの得点がマラドーナ監督の優勝に貢献するのと同時に、彼がアルゼンチンのファンから、バルセロナのファンと同じ愛情を注がれる契機となると予想します。

 そして日本同様、ワールドカップ前あれだけマラドーナの手腕を疑問視していたファンとメディアが共にマラドーナに謝罪し、選手と監督として2回の世界王者の座を勝ち取ったマラドーナは、アルゼンチン国内では、まさに「神」以上の存在となる。

 同時にアルゼンチンのファンは、最大の宿敵を打破っての優勝に狂喜乱舞し、ブラジルのファンはヒステリックなまでに、選手とドゥンガを責め立てる。

 ワールドカップの決勝と決勝後には、こんな風景が現れるような気がしてなりません。

 マラドーナが1990年イタリア大会のブラジル戦で、FWのカニーヒアに出したスルーパスは今でもハイライトで使われますが、ドゥンガはこの90年大会の敗戦の責めを、監督のラザローニと背負う形になりました。

 もしブラジルとアルゼンチンが決勝で戦うならば、もちろん世界中の視線が南アフリカに注がれるでしょうし、監督同士の陽動作戦も見ごたえがあると思います。

 当然どちらかが先に敗退して決勝まで辿り着かない可能性もありますが、この対戦の実現は、思いのほか高いように感じます。
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今大会の最優秀ヤングプレイヤー

2010-06-29 15:11:02 | 日記
 皆さんは前回のドイツ大会で、最優秀ヤングプレイヤーに輝いた選手は誰だったか覚えていますか?

 答えはドイツ代表のルーカス・ポドルスキー(当時21歳)で、自国開催で3位となったドイツの活躍に花を添えました。

 そして今大会も最優秀ヤングプレイヤーは、ドイツから選ばれるような気がします。
 
 可能性のある選手はふたりいて
 ブレーメンのメスト・エジル
 バイエルン・ミュンヘンのトーマス・ミュラーがそうです。

 イングランド戦でのふたりの溌剌とした動きは、未来のドイツの鍵を彼らが握っていると、思わせるのに充分でした。

 ブンデスリーガは近年観客動員数が大幅に増加していますし、イタリアやスペインと比較しても、若手がベンチから戦況を見つめることが少ない気がします。

 ブンデスリーガには王者バイエルンも含めて、選手補強に対して狂気の沙汰とも言えるような大金を注がないことも、若手が出場機会を得る大きな理由かと思います。

 大枚はたいて獲得した経験豊富な代表クラスと、将来を嘱望される経験値の少ない若手ならば、後者の方が明らかに不利な状況と言えます。

 ミュラーの場合自分のポジションに、オリッチとルカ・トニ、そして代表の先輩、クローゼとマリオ・ゴメスがいましたから、ファン・ハールの抜擢に答えた彼はバイエルン首脳陣にとって、頼もしい存在と言えるでしょう。

 そしてエジルもユヴェントスに旅立ったジエゴがイタリアで苦戦するのを尻目に、ブレーメンの主力として顔として、自分の存在を知らしめた1年になりました。

 1990年代後半から2000年代前半、ドイツは若手の有望株が存在せず、期待されていたセバスチャン・ダイスラーも、患っていたうつ病の為引退してしまいました。

 しかし今では当時の嘆きがまるで嘘のようにドイツでは、次々と若手がクローズアップされています。今のところドイツが若手の育成に頭を悩ます必要は無いでしょう。
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日本が16強進出を果たせた理由(2)

2010-06-29 01:52:44 | 日記
 でも今述べた2つの理由以上に大きい事は

 1・本田が1トップのポジションで結果をだしていること
 2・日本がワールドカップ前と戦術を変えたこと。

 この2点が非常に大きいと言えます。

 まずたいした準備期間も無いのに、本職ではないポジションを受け入れた本田の心意気に、僕たちは感謝しないといけません。

 単純にポストプレイと決定力だけを捉えるならば、森本が先発で起用されても良いはずです。
 
 ただ本田の武器であるFK、そして岡崎にだしたようなパスの精度、つまり視野の広さと落ち着きを考慮したうえで、岡田監督は彼をFWで起用する判断を下したのだと思います。

 そして中盤の底に阿部を起用したことと
 両翼に松井と大久保を指名したことは、今回の日本にとって大きな転換となりました。

 即ち岡田監督が戦術の発想を見直したことで、代表が活性化された形になります。

 今までの日本は良くも悪くも、中盤から相手陣内でパスをつなぐことが攻撃の中心でした。
 しかしオシム前監督が
 「まるで各駅停車の電車のようだ」
 と揶揄したように、ポゼッションでは勝っていても、ゴールの直結した動きとは言えない面もありました。

 岡田監督がふたりの中村を外し、より直線的な動きとポジションチェンジができる、松井と大久保を先発させることで、日本は格段に縦への動きが増した上、シュートに結びつくシーンが多くなりました。

 また大久保を左で起用するため、ずっとこのポジションを任せられてきた松井を右に変更した事も、岡田監督の重要な決断だったと言えます。

 幾つかの方向転換を図りながら16強進出を果たした日本代表。
 29日から30日にかけて、日本中が再び歓喜の渦に巻き込まれる可能性は、非常に高いと僕は思います。
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日本が16強進出を果たせた理由

2010-06-29 01:38:39 | 日記
 日付変わって今日29日、日本は8強進出を賭けてパラグアイと対戦します。

 その前にどうして不安視されていた日本が、ワールドカップ突入後好調を維持しているのか、僕なりに理由を考えてみたので、お話したいと思います。

 日本が好調な理由その1
 「スイスでの高地合宿の結果が出ている」

 この合宿で選手達が、高地でのボールの軌道や心拍数など、試合に不可欠な要素をしっかり認識できたのだと思います。

 高地は低地と異なり酸素が薄い上、ボールのスピードが増しますから、事前に入念な準備が必要になりますから、日本代表の準備は成功したと言えるでしょう。

 日本が好調な理由その2
 「Jリーグはシーズンが始まったばかり
 でも欧州リーグは閉幕間もない為、欧州やアフリカの選手達は、疲労を引きずっている」

 僕は日本対オランダの試合を、後半残り10分程度しか見ていませんが、オランダの選手達は皆疲れているように見えました。確かに日本の動きは良かった。ただそれ以上にオランダの動きが鈍かったと捉えても良いと思います。

 やはりシーズン閉幕後の欧州リーグを主戦場にしている欧州とアフリカの選手達は、予想以上に疲労の蓄積が大きいのででしょう。

 ただ今の南アフリカは冬ですから、ドイツ大会のような厳しい陽射しが無い分だけ、だましだまし動いているのかもしれません。(初戦にも関わらず、オーストラリアと戦っている日本選手は、本当に厳しい表情でした。それだけ陽射しが強かったのでしょう。)

 今回は涼しい気候の上に、Jリーグ開幕したばかりで疲れが体に残っていない日本は、選手が溌剌と動いています。

 確かに欧州で激戦を繰り広げている選手達は、日本の選手では考えられないくらいの経験を積んでいます。しかし皮肉にもその経験を活かすだけの体力が伴っていないように感じられます。

 この事が日本が16強に進めた大きな理由だと僕は捉えています。
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