塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

改めて思うリバプールの存在

2012-03-28 23:29:37 | 日記
 ウリエ自身は2001年に「カップ・トレブル」を達成するものの、悲願のリーグ制覇
には届かずその座を退きます。

 80年代のリバプールはその魅力溢れる攻撃サッカーで人々を魅了し、

 「ケニー・ダルグリッシュ」
 「イアン・ラッシュ」 

 のふたりは「コップ」から絶大な支持を受けましたし、脇を固めるジョン・バーンズや
グレアム・スーネスも魅力的な存在でした。

 ウリエは不人気の監督でしたが、彼もこの80年代同様手駒に才能ある選手が揃っていた
にも関わらず

 「オーゥエン頼みのカウンター」

 に活路を見出すことしか出来なかったのです。

 2005年にベニテスが就任した際、この2001年バロンドールをトレードしたのは、
カウンターからの脱却を図る意味で、不可欠な動きだったのでしょう。

 しかし今でもリバプールがプレミアを制覇する可能性は無いのですが。

 でもリバプールのファンは凄いと思います。

 2003年のチャンピオンズ・リーグの対ローマ戦で、心臓疾病から復帰を果たした
ウリエのために、彼らは彼のイニシャルである

 「J・H」

 をスタンドに掲げ、彼に敬意を払ったのです。

 当時のローマの指揮官はファビオ・カペロでしたが、彼もまたウリエと抱き合い、彼の
復帰を祝福していました。

 リバプールのファンを見ると、選手がプレミアで戦いたいと希望する理由がよくわかり
ます。

 コップから大音声で自分の名前をコールされて感激しない選手は、ひとりもいないでしょ
うから。
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ガンバとリバプールが犯した共通の失敗

2012-03-28 23:19:43 | 日記
 ガンバのセホーン、呂比須体制の終焉が終焉した瞬間、僕が感じたのは

 「曖昧さと約束事の欠如」

 という物です。

 既報通り、ガンバは西野監督の後任に当初は呂比須ヘッドコーチの招聘を検討しましたが、
彼のブラジルでのコーチ・ライセンスが日本では適用できず、師匠であるセホーン氏を

 「同時招聘」

 することで、この難局を乗り越えようとしました。

 このフロントの決断が、結果的に誤った形となりました。

 勿論あれだけの主軸を放出すれば、穿った見方をすれば今季のガンバは再スタートの年
になります。

 その一方で選手たちは、呂比須ヘッドコーチとセホーン監督、どちらの指示で動くべき
なのか、最後までよくわからなかったのだと思います。

 この2頭体制が選手に迷いを生み、公式戦5連敗という形に繋がったのでしょう。

 かつてリバプールも90年代、このガンバと同じミスをしています。

 80年代の栄光が遠くなる一方のリバプールは、指揮官に

 「ロイ・エバンス」
 「ジェラール・ウリエ」

 の2名を招聘し2頭体制を築くことで、開く一方のユナイテッドとの差を縮小しようと
します。

 当時のリバプールにはオ-ウェンの他、レドナップにファウラーなど優れた有望株が
存在し、充分優勝の可能性があったためです。

 しかし結局この2頭体制は瓦解し、ウリエひとりが残留します。

 やはりリバプールにも、ガンバ同様の曖昧さと「責任」の所在が明確にはならなかったの
だと思います。
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2012シーズンのチャンピオンズ・リーグ優勝クラブは

2012-03-28 02:11:02 | 日記
 2012シーズンのチャンピオンズ・リーグ、優勝候補の筆頭はレアルだと思います。

 その要因は

 1・8強の対戦相手、アポエルとの力の差
 2・モウリーニョが今まで率いてきたクラブの中で、2年目の成績が極めて優れている
 3・カカが調子を取り戻し、ロナウドの得点能力が一向に錆付かない

 という3点にあると考えます。

 仮に今季欧州制覇を逃したならば、さすがにペレスもモウリーニョ政権の存続を再検討
するかもしれません。

 そうでなくとも、モウリーニョが就任以降、レアルが創設100年の中で築き上げてきた
ステータス、

 「紳士的な振る舞い」

 が、今にも崩れ去ろうとしています。

 バルセロナからすれば、レアルの態度は欺瞞でしか無いでしょうが、それでも20世紀
最高のクラブと呼ばれた彼らが、これ以上無意味な軋轢に甘んじるわけにはいきません。

 僕は今季の優勝はレアルが最も近いと思います。

 バイエルンは今季の決勝の地が「アレアンツ」という点で鼻息が荒いですが、やはり
ロッベンとリベリの両翼が健在であることが、優勝の条件です。

 ミュラーやシュバイニーの体調も気がかりですが、両翼のふたりが欠けてしまうと、ハ
インケス監督も頭が痛いでしょうね。

 リベリは

 「インテルとの決勝に参戦できなかった事は本当に残念。」

 と繰り返し述べていますから、コンディション調整に間違いはないと思いますが、バイ
エルンとの契約を見直す動きのあるロッベンが、逆に要注意かもしれません。
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もし僕が日本テレビのサッカー担当者なら

2012-03-28 02:01:48 | 日記
 日本テレビでサッカーに携わっている方は、今年の年末にレアルかバルサが来日する
事を期待しているのでしょうか?

 今年でクラブ・ワールドカップは日本開催が一区切りとなりますから、昨年レイソル
が参加した

 「出場国枠」

 も無くなります。

 ですからJリーグ勢に動向も含めて、関係者はスコアとにらめっこの毎日が再び始まり
ます。

 贔屓のインテルが敗れたからではありませんが、僕はマルセイユ、ベンフィカのいずれ
かが優勝すると面白いと思っています。

 各国リーグ同様、チャンピオンズ・リーグの優勝もどこか

 「似たり寄ったり」

 の状況となり、なかなか新鮮味がありません。

 2004年のポルト、2005年のリバプール、そして2010年のインテルと、やはり
優勝と縁遠かったクラブが優勝すると、どこか新風が通った気がするのです。

 切り口も工夫しだいで幾らでもなると思います。

 仮にマルセイユが優勝したならば

 1・フランスからレッズでプレイしたバジール・ボリをゲストに招く
 2・将来のフランス代表監督になるであろうデシャンの特集
 3・ボリが来日したならば、かつての僚友、ピクシーとの対談

 など、企画は面白いものが幾つもあると思いますし、それはベンフィカ、極端な話ですが
アポエルにしても同様です。

 今まで知られることが少なかった欧州クラブの特集は、熟練のファンも楽しめると思い
ます。
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