塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

もしタピが八百長を仕組まなければ

2011-09-29 20:18:04 | 日記
 1993年もしベルナール・タピが八百長を仕組まなければ、

 「バジール・ボリ」

 は浦和レッズでプレイしなかったかもしれませんし、主力の殆どがマルセイユに残留し
たと思われます。

 マルセイユは1993年だけでなく、レッドスター・シティ・ベオグラードと対戦した
1991年にもチャンピンズ・カップ決勝に進出していますが、当時のマルセイユの顔
ぶれを振り返ると

 FW
 アラン・ボクシッチ (クロアチア代表)
 アベディ・ペレ (ガーナ代表)
 ルディ・フェラー (ドイツ代表)

 MF
 マルセル・デサイー (フランス代表)
 ドラガン・ストイコビッチ (ユーゴスラビア代表)

 DF・GK
 ジョスリン・アングロマ (フランス代表)
 ファビアン・バルデス (フランス代表)

 とひどく豪華な顔触れで、欧州王者の座を「確実」に手にいれるため、国内リーグで八百
長、つまり選手の疲労を考慮しなくとも、充分対戦相手のミランと戦えたはずですし、何より
タピは選手の心情

 「大舞台を戦える心地よさ」

 が理解できなかったのでしょうね。

 2部に降格してから、彼らは欧州全土に散ってゆくわけですが、アングロマ、デシャン、そし
てデサイーがイタリア、スペインでのプレイを糧に

 「1996年欧州選手権4強進出」
 「1996年ワールドカップ制覇」

 を得ることになります。

 彼らが国外にでたことが、その後のジダン、カランブー、デュガリーの移籍に繋がったと
考えるのは、大袈裟ではないと思います。
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2010シーズン、フランスの玉座が変化する

2011-09-29 20:03:09 | 日記
 ベルギー出身のゲレツが退団し、誰もがクラブの

 「生き字引」

 として認めているデシャンが指揮官に就任した2009-10シーズン、マルセイユ
はこの年1993年ぶり、実に

 「18年間」

 の空白がウソだったかのように、リーグ優勝を果たします。

 これで事実上デシャンはマルセイユのファンに、自身が死ぬまで愛されるといっても
過言ではないでしょう。

 現役時代に八百長問題で取り消されたとは言え、チャンピオンズ・カップ制覇を経験し
監督と選手のどちらでもリーグ優勝に導いた人間を、ファンが嫌うはずありません。

 ロラン・ブランがフランス代表の指揮官に就任する前に、デシャンを推す声も随分あった
のですが、それもわかりますね。

 ゲレツの功績をひとつ挙げるなら、クラブに

 「団結心」

 を植え付けた点といえます。

 マルセイユは指揮官のクビが簡単に飛ぶことでも有名で、ゲレツ就任以前にも

 「ジョゼ・アニゴ」
 「ジャン・フェルナンデス」
 「フィリップ・トルシエ」

 とその名はめまぐるしく変化し、例えばフランス代表の実力者

 「ブノワ・ベドレッティ」

 でもクラブに馴染めないまま、移籍を余儀なくされたこともありましたし、ロベール・
ピレスやディディエ・ドログバも、この

 「港町」

 を去った選手です。

 デシャンはゲレツが生み出した「一体感」と、的確な用兵で2010シーズンのリーグ1
を制覇しました。

 それまであの大富豪、「ルイ・ドレフェス」の下で莫大な資金を費やしても、何の
見返りも得られなかったマルセイユ。

 そのドレフェスが他界した瞬間、優勝に輝いたのは皮肉としら言いようがありませんが、
マルセイユがリヨンから
 
 「玉座」

 を奪い返した点は確かです。

 (参考文献 日本スポーツ企画出版 欧州サッカートゥディ 08-09、09-10)
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シカゴ・ブルズとマルセイユの共通する強化策

2011-09-29 19:51:32 | 日記
 皆さんはNBAを代表した指揮官、フィル・ジャクソンをご存知でしょうか?

 「した」

 と過去形で記したのは、昨シーズンをもって彼が指揮をとっていたLAレイカーズ
を退団したためで、どうやら彼が再び

 「プロ・バスケットボール」

 の世界に戻ってくることは無いようです。

 ジャクソンの名前がアメリカだけでなく、世界中に轟いたのはマイケル・ジョーダンと
共に、シカゴ・ブルズを率いて3連覇を2度成し遂げた

 「1991年~1993年」
 「1996年~1998年」

 の時です。

 実はジャクソンを招聘する前に、当時のブルズのGMを務めていた

 「ジェリー・クラウス」

 がこんなことを述べています

 「ダグ・コリンズ(ジャクソンの前任者)は、ブルズをC地点からB地点まで導いて
  くれた。

  今度はジャクソンがB地点からA地点まで、私たちを導くことになる。」

 つまりコリンズ政権ではドラフトを含めた選手の補強を成し遂げ、プレイオフ進出が
果たせるだけの力を選手達がつけてくれた。

 そしてジャクソンならばプレイオフ進出で満足しているチームを、真の強豪、つまり

 「NBAファイナル」

 まで連れて行ってくれるだろうと。

 つまりコリンズが地ならしをして、ジャクソンが土台を含めた家作りを行うという形で
1990年代のブルズは、世界中にその名を知らしめる形になりました。

 実はこれと同じ方法論をもって、再び盟主の座に輝いたサッカー・クラブがあります。

 感の良い方はもうおわかりですね。

 そう、フランスの老舗マルセイユがそうです。

 コリンズの役割を担ったのがエレツ・ゲレツであり、ジャクソンは現在の指揮官ディディ
エ・デシャンになります。

 今マルセイユのファンは、サッカーの喜びを全身で味わっていることでしょう。
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マルセイユ、ドルトムントを一捻り

2011-09-29 12:05:51 | 日記
 映像はまだ見ていないのですが、チャンピオンズ・リーグ、敵地ヴェロド・ロームに
乗り込んだドルトムントは

 「0-3」

 のスコアで完敗しました。

 この日のマルセイユはチャンピオンズ・リーグ用にアディダスが用意したのでしょうか、
見慣れぬ

 「オレンジ」

 のジャージを着用していましたが、このまま勝ち進めばこのオレンジがもっと浸透
するでしょうね。

 よく紙上では

 「ドイツ王者の不振」

 の理由が掲載されていますが、ひとつはそれだけレアルに移籍した「シャヒン」の
存在が大きかったことが挙げられます。

 2点目は当然敵がドルトムントを研究している点。

 これも無視はできません。

 これは僕の主観ですが、昨シーズンの彼らは90分通じて絶えず自分たちが支配して
試合を終えていました。

 だからこそあれだけの勢いを保つことができ、後者を圧倒的大差で突き放して10
シーズン振りに

 「マイスター・シャーレ」

 を得ることができました。

 今シーズンはその支配力が序盤から見られない、言い換えれば相手に流れが変わった
時の際の対応力が無いように見受けられます。

 サッカーはどんなに協力なクラブでも、流れが相手に傾いている時間帯が必ずありま
す。

 恐らく昨シーズン、ドルトムントは敵に流れを与えないまま勝利を得る機会が余り
に多く、皮肉にもその

 「完勝」

 が選手から敵に流れが傾いた際の動きを忘れさせてしまった。

 そう僕は感じています。
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11-12シーズン、チャンピオンズ・リーグ・トピックス

2011-09-29 11:52:42 | 日記
 各地で行われたチャンピオンズ・リーグ、映像で確認できた試合の関しての
印象を述べたいと思います。

 レアル・マドリー対アヤックス

 2009年夏の移籍から早2年。

 遂にカカが本領を発揮し始めました。共に移籍してきたロナウドがこの2シーズン
好調を保ってきた事とは対照的に、体調が戻らずインテルへの移籍も囁かれました。

 コンディションが戻り、前を向けるようになったカカは、やはり

 「強さと巧さ」

 があります。エジルとの共存も充分可能だと思います。

 アヤックスはレアルの高速カウンターを防げませんでしたが、彼らに限らずあのボール
スピードについていくのは至難の技ですから、致し方ありません。

 インテル対CSKAモスクワ
 
 もし本田が負傷欠場していなければ、おなじみの

 「日本人対決」

 という見出しで尚盛り上がった可能性もあります。

 長友は今シーズン、基本的に右サイドバックで起用されていますが、果たして代表では
どちらのサイドで出場するか、僕は興味があります。

 (右の内田、左の長友は変わらないでしょうが)

 インテルはミリートが好調を取り戻しつつあり、パッツィーニがインテルのエースを
完全に手中に収めました。

 後はいかに失点を減らすかが、今後の課題になるでしょう。

 ちなみにモスクワは随分冷え込んでいるのでしょう、中には長袖を着て下にタートル
型の肌着を着用している選手もいました。

 CSKAは今後この寒さという

 「地の利」

 を活かした戦いができる季節になります。
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