子どもの頃から不器用な私でしたが、刺繍だけは大好きでした。編み物とかは
数を数えたり、計算をしなければきちんとしたものが出来あがらないのに比べ、
刺繍は自分が書いた絵柄の上を刺していけばよいだけだったからかもしれません。
ですから、ヨーロッパで初めてアンティークの刺繍を見た時に虜になってしまったの
です。この手鏡に施されている刺繍は、18世紀にウィーンで編み出された技法で、拡大
鏡を使って、1平方センチあたり121から225目のテントステッチを施したものです。
マリーアントワネットをはじめハプスブルク家の女性たちが好み、フランスからヨーロッパ
に広まったそうで、「プチ・ポワン」という意味はフランス語で「小さな刺繍」という意味だ
そうです。
まるで絵画みたい・・・・
こちらの手鏡とブラッシの3点セットは1950年代の物で、イギリスで購入しました。
こちらはイギリスのアンティークのドイリーですが、リネンに刺繍された刺繍糸が
かなりなくなってしまっていますが、これもまた「アンティークのだいご味」ですよね。
ヴィンテージのドイリーたち。リネンの生地に刺繍をして、さらにレースで縁取りを
してという作業にどれほどの時間を費やしたことでしょう・・・それなのに、日本円
にしたら数百円で売られているなんて・・・作った方に申し訳ない、といつも思い
ます・・・・
そして、こちらは先日ニューヨークのアンティークマーケットで購入してきた
テーブルクロスですが、全部にクロスステッチが施されています。サイズは
183センチ×152センチですが、我が家のテーブルには少し小さかったので
ベットカバーにしようかと考えています。