蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

東京へ♪

2009年10月19日 22時49分50秒 | 日記
朝7:00、長野市役所を出発し
マイクロバスで東京に向かった。

メンバーは市民会館建設検討委員会の面々。
目的は会館建設の参考候補地二か所の視察である。

一つ目は、東京の世田谷パブリックシアター。
ここは、演劇専用の中・小ホールがあり
二度ほど観劇に訪れたことがあるが
パブリックシアター(中ホール)は
デザイン・空間・機能性どれをとっても
申し分ないホールだったと思う。
残念ながら小ホールのシアタートラムは
未だ入館したことがない。

先日、まつもと芸術館の支配人さんから
トラムは可変式劇場で機能性が高いと伺い
見学するのを楽しみにしていた。

もう一つは神奈川のミューザ川崎シンフォニーホール。
ここは音楽専用ホールである。

長野市にあるのは質の低い多目的ホールばかりで
音楽や演劇専用ホールがない。

市民からは質の高い音楽を楽しみたいと言う
声があがっていることもあって
視察候補地になったのだと思う。

両者とも市街地再開発事業の一貫で
建設されたホールである。
が、あちらは都心、こちらは地方σ(^◇^;)。。。
明らかに状況が異なる。
本当なら長野市と類似した地域を
視察すべきだと思うけど
日帰りで可能な範囲と言うことで
今回の視察地決定となった模様。


お天気は晴れ♪
遠出するときは、やっぱり日の光を浴びながら、が気持ちいい。
時折バスの車窓から青空を眺めつつ
戯曲を読みながら、時間を費やす。

練馬インターを下りてから渋滞に巻き込まれ
第一の目的地「世田谷パブリックシアター」に
到着したのは、11:00近く。。

館の担当者の方から700席の中ホール内で説明を伺った。
現在、芸術監督は野村萬斎氏。
稼働率はホボ100%に近く、ホール自体に人気があるため
上演団体はヒアリングをして決定しているそうだ。
座席・舞台共に可変式で、演出プランにより
色々な形式に変化させることができる。
問題は、モーターで動かすため
古くなってくると故障する可能性が高く
修繕費用が莫大にかかる点。

  昔のからくりのように、機械じゃなくて
  人力で動かすようにすればいいかも?

なんて、ふと思ったけど…

会場は声の通りがとてもよく
演劇を上演するには最適。
ただ客席数の割りにホール使用料金が高く
ロングラン公演をしないと採算が取れないそうで。。

小劇場のトラムは天井が高く奥行きもあり
かなり良い感じだったけど、ソデがなく
舞台奥に通路がないため不便かなぁ・・・と。
楽屋も少なくて狭かった(-д-;)
トラムぐらいの舞台キャパに
ソデ・舞台奥通路・楽屋そして
舞台と同じ大きさの稽古場があれば言うことなし。

スタッフは常勤が50名!
多いですっ!
人件費だけで大変な金額になるけど
これだけ設備の備わったホールなら
当然のことなのかも?

12:40~13:00まで、わずかながら自由時間。
地下に入っている「とうきゅう」で昼食の買出し。
バス内で昼食をとり、次の視察地川崎へ向かう。

川崎について、まず駅前に驚いた!

川崎って工場地帯で明るいイメージがなかったけど
白を基調にした明るい建物と広々とした空間の中に
いくつも店舗が入っている商業施設が駅前に。

かなり広範囲な開発事業だったようで
道路も整備され、駅前の商業施設は
月曜日にもかかわらず大勢の人で賑わっていました。

会館を音楽専用ホールに決定したのは
川崎のイメージチェンジを図るのが目的だったそうで
音楽の町のシンボルとしてシンフォニーホールが建設されたとか。

座席数は2000席で、ものすごいパイプオルガンがあり
ホール全体の造りが面白かったです。
ここは、基本的に市民が使用するホールではなく
質の高い楽団やクラッッシック系のコンサートのみを催すホールで
市民はあくまでも鑑賞する側
市民が発表する場と住み分けしているとのこと。
この再開発事業の経済効果は、かなり上々のようでした。

パイプオルガンのある音楽専用ホールは憧れだけど
維持経費がかかるそうだし
クラッシック音楽愛好家やファンが
どれくらい長野市にいるのかな?

需要と供給が不釣合いだと
後々運営が厳しくなっていくだろうし。

16:00過ぎ、川崎を後にして帰路に着く。
予定を一時間オーバーして
21:30に市役所へ到着。

いやぁ~マジ疲れた。。
実にタイトなスケジュール。。。
食べ物もどこに入ったんだか…ってな感じだった。

さて、来週は建設地決定の大詰めだ。

けどねぇ…
市長選の結果次第では
どうなるかわからない?σ(^◇^;)。。。

はてさて、どうなることやら

笑顔☆

2009年10月18日 17時56分38秒 | 日記
昨日、清泉短大ドラマワークショップの教科(舞台)発表
「写真の中のピエロ」が好評のうちに幕を閉じました。

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

夢幻関係者もいらして下さって

  良かった!
  面白かった!
  よくまとまっていた!
  ダンスがかっこよかった!
  みんな個性的だった!

などの感想を頂いた。

学科長さんも

  去年も良かったけど
  今年も完成度が高く
  良かったですよ。

と仰って下さり
去年、ドラマワークショップを受講した生徒も来てくれて

  凄かったです!
  いやぁ、ホント凄い!

とキラキラした瞳で語ってくれた。
皆さんに楽しんで頂けたようで本当に良かった。
生徒たちも、皆さんから褒められたこともあり
達成感と喜びで、満面の笑みを浮かべていた。

  笑顔っていいよね

前日、照明プランの訂正で殆ど寝れず
かなり疲れていたんだけど
みんなの笑顔のおかげで
疲れはどこかに吹っ飛んじゃった。

  笑顔の威力って凄いなぁ~

終演後のお客様の笑顔、そして
キャスト・スタッフ陣のキラキラした笑顔は
私にとって最高の贈り物♪
どんな苦労も、これさえあれば乗り越えていける。
舞台のたびに思うことなんだけど
またまた実感させてもらっちゃいました

皆さん、本当にありがとうございました

写真の中のピエロ☆

2009年10月16日 11時51分40秒 | 日記
明日と明後日、清泉短期大学で文化祭が開催されます。

この文化祭で上演する演目の一つが
私の教え子たちによる舞台発表♪

今年4月から「ドラマ・ワークショップ」の受講生として
発声・身体・演技の訓練を続けてきた生徒たちの
成果発表でもあります。

  タイトル  写真の中のピエロ
  日時    10月17日(土) 午前11時開演(上演時間1時間)
  場所    清泉短期大学 体育館ステージ

脚本は、生徒が執筆したものに私が手を加えて仕上げました。

作品内容は―
某私立高校に、ピエロメイクをした転校生がやって来た!
そのメイクの裏側の謎に迫るミステリー研究会の面々。
そこで巻き起こる騒動をコメディタッチでお送りします。
兄弟愛・友情をテーマにした
ダンスあり、笑いあり、そしてホロリとする作品に仕上がっています。

恐らく楽しんで頂けると思いますので
ご予定のつきそうな方は是非ご来場下さいねm(_ _)m

尚、この作品は11月21日(土)に松代文化ホールで開催される
『あかとんぼ演劇祭』でも上演することになっています。
こちらのほうもお時間がございましたら是非ご覧下さい。

数日前、ようやく音響効果音が完成。

今日は、これから舞台仕込みです。
毎回、悩むのは照明プラン。
限られた機材の中でどんな明かりを作るか・・・
随分慣れては来たけれど
実際仕込みが完了して
明かりを当ててみなければわからない部分もあり
毎度のことながら、ドキドキものですσ(^◇^;)。。。

劇団員全員が裏方として参加し
準劇団員も何人か仕込みの勉強のために来る予定。

来年3月に予定している小学校公演も
体育館での上演となるので
今回の舞台は参考になるのです(*‘‐^)-☆

夏休みがあけて、ほぼ毎日のように
練習を続けてきた生徒たちのために
少しでも良い舞台になるよう
全力でサポートをしていこうと思います。

では、行ってきます(^_^)v

西の国の人気者♪

2009年10月09日 11時30分56秒 | 日記
先ほど、松本から帰宅したところ。

  久しぶりに良い舞台を観たなぁ!

これが率直な感想♪

帰路は、雲に見え隠れするいろんな表情のお月さまと
夜景を見ながら、妙にハイテンションな私だった。

  久しぶりだな、このテンション・・・
  やっぱり良い舞台を観るのが
  私には一番の薬かも(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン

今日の15:30頃、劇団員と長野を出発。
高速に乗り、目指すは、まつもと芸術館。
目的は、小ホールで上演されるレジデント・カンパニーの舞台

  西の国の人気者 作/ジョン・M・シング 演出/串田和美

の観劇と、芸術館支配人Kさんとのお話。

17:00に到着し、すぐ事務所にK氏を尋ねる。
まつもと芸術館は、町の活性化の一翼を
担う役割を果たしている。

K氏には、2週間前にも長野市民会館建設にあたり
考えねばならない重要事項や情報を頂いた。
今日は、その後の経過をお話しして
再びアドバイスを頂いた次第。

対話中に、偶然にも演出家の串田さんがいらして
Kさんが串田さんに

  長野でNPOの劇団をやっている○○さんです
  長野市の市民会館建設の委員をやってらして・・・

と、私を紹介して下さり、名刺を渡すこともできたし
二言三言、お話をすることもできた。

  Kさん、本当にありがとうございました!

前回、稽古見学したときも思ったが
串田さんと会話をして改めて

  優しそうな方だなぁ・・・

と思った。

  けど、きっと舞台に関しては厳しい方なんだろうなぁ・・・

とも。。

開場時間直前、慌てて会場に向かうKさんの背中を見送りながら

  こんなぎりぎりまで・・・申し訳ありませんでした。。

と心で謝りつつ、会場に向かう。

座席数250席、小さなホールだ。
劇団員が指を鳴らしてみる。

  残響がないね。

つまり、声が通りやすいということ。
舞台ソデがなく使いずらいとのことだったが
長野市のこの大きさのホールに比べれば
天井も高く、奥行きもマアマアありそうだし
使いようによっては、あるいは作品によっては
いけるような気がした。

10分ほど遅れて、いよいよ開演。
斜幕の向うに火が一つ一つ灯っていく―

千秋楽まであと二日あるので
ここで多くを語れないのが残念だけど

何しろ役者さんがいい!

当たり前のことなんだけど
役者さんが、きちんと自分の足で立ち
自分の役を自分のものにしている。
訓練された声、そして身体
観ていて心地よかったし、刺激になった。

一緒に行った劇団員も

  始めは、このまま続くのか・・・と思ったけど
  面白かった!
  役者がうまい!
  あれが「役者」なんですよね!

と、相当刺激を受けたようだった。

  やっぱりこの芝居、団員全員に観せたいなぁ。
  記憶になければ、こういう演技、出来ないよねぇ。

と私が言うと

  記憶になければ出来ない・・・
  その通りだと思います。

と、劇団員。
今までも何度も東京へ、観劇に行っている劇団員だが
役者の息遣いがわかるほどの距離で観るのは始めてだった。

この舞台、夢幻の半数の団員が観る予定だが
あとの半数はスケジュールが合わず・・・
つまり、記憶にインプットすることができないのだ。
残念で仕方がない。°・(>_<)・°。

  こんな質の高い芝居を団員全員にみせたい!

と、強く思える、そんな劇団が長野県内にあることを
とても、とても嬉しく思った。

舞台美術も良かった。
土が、田舎臭さを象徴するアイテムだったように思う。

けど、ホンモノの○○○○が登場したのにはビックリ!!
訓練したのだろうか?
まさかね・・・
餌の巻き方にポイントがある?

串田さんは、退屈な片田舎を
土と○○○○というアイテムを使って
見事に提出してくれた。
セットも土壁っぽくてよかったし
窓の汚れ具合も面白かったし
暖炉も効果的に使っていたが
私には、あのホンモノの土が
田舎象徴として一番効果的だったように思える。

翻訳物なので、台詞に若干違和感はあったのは確かで
私の海外作品への価値観が180°変化するには至らなかったが
少なくともアレルギーはなくなったし、面白いとも思ったし
魅力的な役者の育成への、明確な指針もでき
私にとって実に有意義な一時間50分だった(*‘‐^)-☆

明後日が千秋楽です!
お時間の都合のつく方、あるいは松本方面の方
ぜひ芸術館に足を運んでみて下さいね(*‘‐^)-☆

さて、私はどんな舞台を造るか・・・
ずっとそれを考え続けているところです。
次に何が登場するか・・・
楽しみにしていて下さいね♪

台風のおかげで。・゜・(ノД`)・゜・。

2009年10月07日 23時28分40秒 | 日記
うぅ…
大型台風が日本列島を直撃ーっ!!

の、おかげで…

明日のS短大の練習が中止―
ナント、休講になっちゃた。
来週、舞台発表だと言うのに…
しかも、体育館のステージで練習できる日が
明日を入れて二日しかない!というのに…

  どうしよう…
  舞台転換の稽古が間に合わない…

今日も舞台に向けての練習
劇団員も参加しての稽古だった。

18:55、練習を終え、次の稽古について話していたら
一人の生徒が

  先生っ!
  明日、休講ですっ!
  今、メールが来ました!!

一瞬、じゃあ一日練習できるのか、と喜んだけど
休講ってことは、学校に入れないってことだよね…
なら、練習出来るはずもなく…ガクッ

張り切っていた生徒たちもガックリしちゃって…

演技の稽古は、別の場所でも可能
けど、転換の稽古はセットを動かすため
ステージでしか出来ない。

・・・・・・・・・・・・

次の稽古が明確にならないまま駐車場に。
学科長に電話を入れ
日曜日に体育館を貸して頂けないか
交渉していたところ、生徒から電話が。

  先生!日曜日の朝9:00~17:00まで
  体育館で練習が出来ることになりました!
  シスターがいらして鍵を開けて下さるそうですっ!!

おお~~
「捨てる神あれば拾う神あり」って、こういうこと?
シスターがマリア様のように見えてくるぅ…

  ありがとうございます!

早速劇団員に連絡したところ、全員参加してくれるとのこと。

  急な変更で申し訳ない…
  ありがとう、みんな…

これで、一日かけてたっぷり稽古が出来る。
不幸中の幸いだ!

と、ウキウキしながら帰って来たんだけど

  あれ?
  そうだ!
  明日、中野に行く予定だった。
  暴風雨だったらどうしよう…

また、不安が一つやって来て…

実は中野の友人Tさんに会いに行く予定だった。
Tさんは、夢幻の力強い応援者の一人。
野外舞台終演後、なかなか行き会う時間がなく
ようやくお互いの調整がついたのに…
しかも、Tさんを紹介して下さったSさんとも
ランチをご一緒できることになっていて
とても楽しみにしていたのだ。

今までメールのやり取りをして
結局明日は延期にしようと言うことになり…

  残念です…
  では、次はいつにしましょうか?

とスケジュールをお互いに知らせたんだけど
TさんとSさんと私の予定が合わず
お会いするのは、ずっと先になっちゃいそう。

  まぁ…こういうこともあるよね。
  楽しいことは先に取っておこう!って思えばいいよね♪

と納得することにした。

明日のあいた時間で、サンクス・ギビング・デーで上演予定の
キッズの芝居を書き上げちゃうことにしょう

何だかとってもポジティブな私

病院の検査で異常が出ていないせい?のような気がする。

逆をかえせば、それだけ健康に不安があったってことか

自分のことって自分でわかってるつもりでも
案外わかってないものなのかもしれないなぁ…