最近、小生の職場では、退職後のすごし方について話をすることが多くなりました。
大部分の方は、再雇用で現在の職場に残りたいという希望のようであります。
しかし、給与などの雇用条件は、当然のことながら正社員時代に比較すると大幅に低下します。
給与は、半分以下、雇用期間は一年で、次の年は実績次第ということのようです。
制度としては、65歳まで定年を延長する方法もあるはずですが、人件費を抑えたい経営陣にこの選択肢はないと思います。
でも、定年になったからといって知識も技術も、そして、実績も現役時代と違わないはずですが、全員がこういう待遇になるのですから、日本社会の風潮というのは誠におかしなものです。
でも、そこがまた日本らしくて面白い、ということなのかもしれません。
ところで、人間、こういう年齢になりますと、自分の残りの人生を考えるようになります。
「仕事からやっと解放される」という歓びより寂しさが溢れてくるから不思議なものです。
また、家族のこと、同僚のこと、健康のこと、自分が何をしたいかなどが走馬燈のように頭に浮かんできます。
特に、職場の先輩の訃報などを聞きますと、やりきれなさと自分の人生への思いを強くするのではないでしょうか。
それでも、60歳ぐらいですと、まだまだ生臭いもので、お金のことや仕事場での地位などが頭からなかなか離れないものです。
まぁ、定年が近づくと人間、いろいろ考えるということですね。
ところで、再雇用の理由で笑うに笑えない話があります。
普通は、子供が小さい、年金が少ないなどが再雇用の理由だと思うのですが、奥さんとの関係で再雇用するという方も結構、いるようです。
定年を待っていたかのように離婚と退職金、年金などの分配を要求されたという話を聞いたことがあります。
そこまでいかなくても、
「旦那が家にいるとゴロゴロしているだけで何もせず、いらいらする、また、自分の時間が旦那に拘束されて自由がなくなる」などの理由で再雇用を奥さんが希望しているというのです。
まぁ、「人生、いろいろ、人それぞれ」で何ともいいようがありませんが、普段から奥さんを大事するよう心がけたいものです。
小生は、定年になったら「男の料理学校」にでも行って奥さんサービスに努めたいと考えております。