群馬県といえば、海に面するところのない内陸の県で、街を外れると庭に柿やミカンの植えられた農家広がる静かな農村地帯を想像りして、そのうちに自転車でも手に入れて、そんな農村地帯をのんびり走ってみたいなどと、勝手なことを想像したりしていた。しかし、東京のすぐそば、日本の飛行機生産の始まったところで、今は自動車スバルの工場が広がっているはずなのだ。又、明治維新に日本の産業の中心となった絹糸の生産地として栄えたところでもある。
いろいろな想像をしながら引っ越しを終えた。引っ越しを終えてあちらこちら用事で連れてゆかれ、想像は想像以上のものではなく、古風の趣を残し、あのコンクリートのビル群とはかけ離れた静かな街だった。ただ昔からの街ですから、商店街の発展がむつかしかったのでしよう。駅から5分ほどのところのアパートに入っていますが、町内会の中は郵便局とセブンイレブンレ、クリーニング店があるだけでまとめた買い物をするにはかなり遠くまで出かけなければならない。電車やバスの便も良くなく素を言う点では一寸つらい。しかし、静かです。