肺気腫がかなり進行していて毎日が大変です。
私の肺気腫が判明したのは定年退職の年でした。それまで、遠足のような行事のおり、途中でみんなについてゆけなくなるのです。しかし、それが肺気腫によるものだとは知らないでいました。退職の年、たまたま北大で肺に内視鏡を入れたり、CTをとったりする検査の治験者を募集していて、無料で診断してくれるとのことだったので応募しました。
その検査で肺気腫であることを告げられました。そして煙草をやめるように言われました。一週間ほどタバコをやめないでいましたらたまたまテレビで肺気腫の患者が病院の中を酸素ボンベを引きながらぞろぞろ歩いているのを見ました。このままタバコをやめないとこんなことになるのだと思い即座に煙草をやめたのでした。
タバコをやめたらとても体調が良くなり。退職したこともありましたので、朝6時ころから毎日一時間ほど散歩をすることにしました。2年ほど続けた後、中古の自転車が手に入ったので、自転車で朝森林公園まで走り、公園内をぐるぐる走り回ることをしていました。そんなことをしているときにパークゴルフを知りパークゴルフを運動とすることにしていました。
70歳前後からだったと思いますが、夜飲みに出かける時跨線橋を通るのですが、一番高い所あたりになったら胸が苦しくて歩けなくなる感じが出てきました。次第に階段を上ったり、走ったりするのがつらくなってきました。80歳ころだと思いますが、札幌のKKRホテルで宴会があり、お酒をに飲んで駅に来て、丁度階段を上れば間に合う時間の列車があり、階段を急いで登りました。登ったらそこで歩けなくなり目の前の列車に乗れないことがありました。それ以来、階段はエスカレーターかエレベーターを使うことにしています。80を過ぎてからは、歩くのも長距離はだめ、階段も2階くらいなら何とかゆっくり上がれるだけとなりました。
それでても、現役時代から詩吟の教室を持っていて、現在も5か所の教室を教えています。又、週に一度くらいはカラオケに行って楽しんでいます。肺活量が少なくなっていて、息をつづけるのが大変なのですが、何とかあまり人にその苦しみを感じさせないで来ています。血中酸素濃度を測る飽和度計ではいつも97%くらいの値が出るので、酸素ボンベを使うところまで行っていないのです。
どうやらこれは、詩吟とカラオケがリハビリーになっているように思います。肺は動かない臓器なのです。詩吟やカラオケは声を出すために横隔膜を上下して肺を動かします。それがリハビリーになっているのだと思います。
間もなく87歳になります。医者に診断されて27年、その前から病気は始まっていますから、優に30年を経過していると思います。
詩吟をやめたら一気に体調が落ちると思います。いい趣味を持ってきたのですね・・。