中国の素晴らしい詩人の中でも、杜甫と並んで双璧とされる李白の詩に私は惹かれる。
「白髪三千丈」・・・こんな言葉を生み出すことの出来るだけで並外れの才能を感じる。
人間は、悩むと白髪か多くなったり、頭が禿げたりするという。この詩文に続くのが「愁いによってかくのごとく長し」ですから、大変な苦労をしたことになる。しかし、これはあくまでも詩ですから、誇張なのですが、こんな言葉を聞くと、ただただ詩としてのスケールの大きさに圧倒されるばかりです。将に詩仙と言うにふさわしいのでしょう。
廬山の滝を見て「疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと」か「千里の江陵一日にして還る」だとか「桃花潭水深さ千尺」と人の心をその深さ以上に深いとたとえてみたり、将に奇想天外な詩人です。その常識を破ったつた表現が、少しも違和感を持たせずに読むものに迫る凄さ・・・。何度吟じても飽きることが無い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます