今「いじめ」が大きな問題なっている。「いじめ」られて、自らの命を絶つ子供もできている。
私は87年生きてきたのだけれど、「いじめ」とどんな関わり方をしていたのだろう。私の世代は国策として、「生めや増やせや」といわれる時代で、貧しかったが子供は多かった。私は10人兄弟だし、家内は6人兄弟だ。「いじめ」は仲間はずれにされることがそれだと思う。周りに人が多いと嫌な人と付き合わなくても付き合える人はいくらでもいるから仲間はずれということで困るようなことはなかったように思う。
小学校は田舎の複式小学校で同級生も少なかった。私は今でそうなのだけれど、群れて人の悪口を言ったり、悪ふざけをしたりすることが嫌いで、同期生より一年上の方と友達になって過ごすことが多かった。農業学校に昭和20年に入学し、寮に入った。当時はまだ戦時中だったので、上級生からの「しごき」などがあり随分ひどい目に逢わされた仲間もいた。そんな中で、私は上級生にも同級生にも、一目違った扱いをされていたように思う。一寸大人だったかもしれない。いろんなことがあったけれど、信条として「和して同ぜず」を胸に渡ってきた。どちらかといえば”悪”だったと思うが、悪の仲間からもちょっと違う目でみられ、別のいい友達もいた。
今までの人生を振り返って、いじめられもしなかったし、いじめることもしなかった。それが「ずる」がしこい生き方にはなっていなかったと思う。柔軟性があったといえばそれまでかもしれない。
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