Aさん、Оさん、Kさん──AさんとОさんは80歳、
Kさんは76歳だから、就任時期に多少のズレはあるが、
お三方とも同じ会社の副社長、
さらに関連会社の社長を務められた方々だ。
もちろん現在は退任されているが、今もなお親交いただいており、
たまに食事をご一緒したりしている。
だが、新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言中。
ここしばらく、お会いすることも出来ずにいる。
仕方がないので、それぞれにガラ携メールで近況をお尋ねした。
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日本舞踊から小唄、さらにはピアノの弾き語りで
シャンソンやポップスまで歌われる芸達者のAさん。
実は3月末に、ご一緒にライブハウスのステージに立つ予定だった。
スタジオでの練習も何度かご一緒し、その日に備えていたのだが……。
残念。コロナによりライブは中止になってしまった。
次の機会を待っている。
そのAさんからの返信。
「ご機嫌伺いありがとうございます。
どうも長期戦になりそうですね。
自宅で元気に歌っていきますか😊」
ええ、声張り上げて歌いましょう。
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次にОさん。この方も日本舞踊を、過去形で申し訳ないがやられていた。
歌舞伎役者も出演する舞台に立たれたこともあるし、
いろんな機会に見事な舞を披露されたこともある。
だが、これまた無念。年齢相応に腰、肩などを痛め現在はお休み中だ。
Оさんからは折り返しの電話だった。
「お元気そうで何よりです。
私も家に引きこもっていまして、
私が会長をさせていただいている会の会合も
文書をやり取りして済ませています。
いずれにしましても、コロナがこれほど広がるとは
思いもしませんでしたね。
ちょっと甘く見ていました。
ともかく今日はありがとう。
こうやってお話しできると、
何だか気持ちがほんわりと落ち着きますよ」
どうやら、外出を自粛するだけでなく、社会とのつながりも
希薄になっているようだ。
それはこちらもご同様。ちょこちょこ電話しますね。
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最後にKさん。この方は尺八だ。演奏会にも出演されている。
また写真撮影を趣味とされ、あちこち出かけられているようだ。
共に夫婦連れで写真撮影を兼ね
冬の美ケ原(長野県)を旅行したこともある。
こう見ると、いずれも一芸をお持ちのお三方である。
ただ会社においてはAさん、Оさんが主に事務系を
歩んでこられたのに対しKさんは技術系の方という違いはある。
そうとあってか、大変に実直なご性格だ。
返信いただいたメールの文面もしかり。
「(夫婦)二人とも元気です。
不要不急の事柄がいかに大切か痛感させられますね。
早く収束すると良いのですが。ご自愛ください」
最後に「今はお会いできませんが、
時々はこうしてメールでやり取りしましょう。
そうでもしないと息苦しくてしようがありません」とあった。