愛用のボールペンの換え芯を求めに入った文房具店で、今年のカレンダーを4割引で売っていました。もったいないなあ、と思います。どうせだったら「今年の4月~来年の3月」の「新年度版」を売った方が、(特に新生活を始めた人は)気持ちよく買えるんじゃないかしら。手帳は4月始まりのものを売っているのですから、カレンダーも4月からのものが作れるんじゃないかなあ。
【ただいま読書中】
『うちの一階には鬼がいる!』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著、 原島文世 訳、 東京創元社、2007年、2000円(税別)
キャスパーたち3人兄弟妹のお母さんが再婚した相手は人食い鬼(のような男)。相手の連れ子も横柄なのといやみたらたらでどちらも嫌な奴ダグラスとマルコム。計5人の子どもたちは険悪な毎日を過ごしますが、鬼はご機嫌を取るためか、化学キットを子どもたちにプレゼントします。ただしそれは、魔法のキットでした。たとえば「粉末揚素」を付けたら体が浮き上がってしまうのです。子どもたちは、まるでピーターパンのように、夜の空への探険に繰り出します。ところが、途中で薬の効力が切れ始め、子どもたちはビルのてっぺんで立ち往生。
その次のトラブルは「粉末交素」です。なんとキャスパーは大嫌いなマルコムと心が入れ替わってしまったのです。ただ、そのことで二人はお互いが実はどんな人間であったのかを学びます。嫌悪感で築かれた壁に小さなヒビが入ります。そしてこんどは「動物精」の登場。おかげで「因果なバケツ」が大活躍。もう、何回も何回も。一家は悲惨な目に遭うのですが、こちらはバケツが登場するたびに大笑いです。さらに、とんでもない生物、いや、無生物、厳密には生きている無生物がぞろぞろ登場して話をさらにさらにかき回してくれます。混乱のエスカレーションです。
しかし、笑ってばかりもいられません。大きなトラブルのため家庭崩壊の危機が訪れます。それだけではありません。人殺しの企みまで登場するのです。この殺人計画のところでは『午後の曳航』をちょっとだけ私は思い出します。
さて、この“危機”から、子どもたちと親たちは、上手く脱出できるのでしょうか。たまたま合体した二つの家族は一つになれるのか、それともばらばらになるのか、それと、「鬼」は本当に鬼だったのでしょうか。それは読んでのお楽しみ。
【ただいま読書中】
『うちの一階には鬼がいる!』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著、 原島文世 訳、 東京創元社、2007年、2000円(税別)
キャスパーたち3人兄弟妹のお母さんが再婚した相手は人食い鬼(のような男)。相手の連れ子も横柄なのといやみたらたらでどちらも嫌な奴ダグラスとマルコム。計5人の子どもたちは険悪な毎日を過ごしますが、鬼はご機嫌を取るためか、化学キットを子どもたちにプレゼントします。ただしそれは、魔法のキットでした。たとえば「粉末揚素」を付けたら体が浮き上がってしまうのです。子どもたちは、まるでピーターパンのように、夜の空への探険に繰り出します。ところが、途中で薬の効力が切れ始め、子どもたちはビルのてっぺんで立ち往生。
その次のトラブルは「粉末交素」です。なんとキャスパーは大嫌いなマルコムと心が入れ替わってしまったのです。ただ、そのことで二人はお互いが実はどんな人間であったのかを学びます。嫌悪感で築かれた壁に小さなヒビが入ります。そしてこんどは「動物精」の登場。おかげで「因果なバケツ」が大活躍。もう、何回も何回も。一家は悲惨な目に遭うのですが、こちらはバケツが登場するたびに大笑いです。さらに、とんでもない生物、いや、無生物、厳密には生きている無生物がぞろぞろ登場して話をさらにさらにかき回してくれます。混乱のエスカレーションです。
しかし、笑ってばかりもいられません。大きなトラブルのため家庭崩壊の危機が訪れます。それだけではありません。人殺しの企みまで登場するのです。この殺人計画のところでは『午後の曳航』をちょっとだけ私は思い出します。
さて、この“危機”から、子どもたちと親たちは、上手く脱出できるのでしょうか。たまたま合体した二つの家族は一つになれるのか、それともばらばらになるのか、それと、「鬼」は本当に鬼だったのでしょうか。それは読んでのお楽しみ。