新しいテレビではネット接続ができることを知って、やってみました。あっさり接続はできましたが、テレビのリモコンでブラウザを操作するのはかったるいですね。ちょっとやってみたけれどすぐに飽きてしまいました。パソコンやケータイは苦手だけどネットには興味がある、という人には便利かもしれませんが、で、私はケータイは苦手ですが、パソコンが使えたらそれでいいや。ただ、突然「プロキシを設定しろ」なんて言われて、ちゃんと対応できる日本人は何パーセントくらいいるんでしょうねえ。正直私はしばらくぼーぜんとしましたよ。前世紀の人間ですからねえ。
【ただいま読書中】『壁のなかの時計 ──ルイスと魔法使い協会』ジョン・ベレアーズ 著、 三辺律子 訳、 アーティストハウス、2001年、1600円(税別)
1948年、10歳のルイスは突然孤児になり、ニュー・ゼベダイという小さな町に住むおじのジョナサンに引き取られることになりました。ちょっと頼りなくて変わったところのあるおじさんは、魔法使いでした。ジョナサンと仲が良い隣人ツィマーマン夫人は、魔女でした。ジョナサンは手品師に毛が生えた程度の腕ですが、ツィマーマン夫人はドイツのゲッティンゲン大学で魔術学の博士号を取ったほどの本格派です。ジョナサンとルイスが住むハイストリート100番地の前の住人アイザックは、黒魔術に手を出したという噂がありました。そのせいか、ハイストリート100番地の屋敷には不思議なことが起きるのです。特にジョナサンが気にしているのは、壁の中でチクタク言っている魔法の時計ですが、それは何か害を為すものであるとジョナサンには感じられるのです。
デブでのろまなルイスは、新しい学校でいじめられっ子でした(古い学校でも、でしたが)。やっと一人友だちができますが、その関係は不安定です。友だちを失わないために、ルイスは“何か”をしようと無理をし、無謀にも死者を蘇らせる魔法にトライします。たまたま(あるいは必然として)ルイスが選んだのは、アイザックのお墓でした。
そこから「恐怖」がじわりじわりとハイストリート100番地を締めつけてきます。ジョナサンとツィマーマン夫人も絶望を感じます。死者を相手に戦うことは困難なのですから。しかも「時計」は世界の破滅をもたらす強力な魔法の産物らしいのです。ルイスはもう泣くばかり。しかし、「ぼくは最近泣いてばかりだな」と気づいてなにかできないかと考え始めたとき、事態は少し動き始めます。
「本当の勇気ってなんだろう」「友情って何だろう」という古典的なテーマも登場しますが、ちっとも古くさくありません。デブでのろまな主人公にいつの間にか感情移入してしまうという、ちょいと不思議な体験ができる本です。
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【ただいま読書中】『壁のなかの時計 ──ルイスと魔法使い協会』ジョン・ベレアーズ 著、 三辺律子 訳、 アーティストハウス、2001年、1600円(税別)
1948年、10歳のルイスは突然孤児になり、ニュー・ゼベダイという小さな町に住むおじのジョナサンに引き取られることになりました。ちょっと頼りなくて変わったところのあるおじさんは、魔法使いでした。ジョナサンと仲が良い隣人ツィマーマン夫人は、魔女でした。ジョナサンは手品師に毛が生えた程度の腕ですが、ツィマーマン夫人はドイツのゲッティンゲン大学で魔術学の博士号を取ったほどの本格派です。ジョナサンとルイスが住むハイストリート100番地の前の住人アイザックは、黒魔術に手を出したという噂がありました。そのせいか、ハイストリート100番地の屋敷には不思議なことが起きるのです。特にジョナサンが気にしているのは、壁の中でチクタク言っている魔法の時計ですが、それは何か害を為すものであるとジョナサンには感じられるのです。
デブでのろまなルイスは、新しい学校でいじめられっ子でした(古い学校でも、でしたが)。やっと一人友だちができますが、その関係は不安定です。友だちを失わないために、ルイスは“何か”をしようと無理をし、無謀にも死者を蘇らせる魔法にトライします。たまたま(あるいは必然として)ルイスが選んだのは、アイザックのお墓でした。
そこから「恐怖」がじわりじわりとハイストリート100番地を締めつけてきます。ジョナサンとツィマーマン夫人も絶望を感じます。死者を相手に戦うことは困難なのですから。しかも「時計」は世界の破滅をもたらす強力な魔法の産物らしいのです。ルイスはもう泣くばかり。しかし、「ぼくは最近泣いてばかりだな」と気づいてなにかできないかと考え始めたとき、事態は少し動き始めます。
「本当の勇気ってなんだろう」「友情って何だろう」という古典的なテーマも登場しますが、ちっとも古くさくありません。デブでのろまな主人公にいつの間にか感情移入してしまうという、ちょいと不思議な体験ができる本です。
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