「若松」……若い松
「松魚」……かつお
「松笠」……松専用の笠
「松本」……松でできた本
「門松」……松でできた門、または、門でできた松
「門松は冥土の旅の一里塚」……めでたくもありめでたくもなし
「小松菜」……小さな松菜
「おそ松」……遅い松
【ただいま読書中】『火山の島 ──ノーチラス号の冒険(10)』ヴォルフガング・ホールバイン 著、 平井吉夫 訳、 創元社、2008年、1000円(税別)
前巻で、アトランティス人の末裔の技術者によってノーチラス号は徹底的に改造されてしまいました。軍艦として。マイクたちはそれが気に入りません。しかしそのことを議論する暇はありませんでした。海底火山が爆発し、ノーチラス号はその真上にいたのです。かろうじて逃げ出せたノーチラス号は、そのすぐそばの火山島で遭難していた火山学者を救助します。彼は、別の島での火山を調査するとき原住民の聖地を犯して、噴火しようとする火山の神への生け贄にされそうになっていたのでした。
この火山学者が、とんでもない専門馬鹿の傲慢野郎です。マイク少年の方がよほど“大人の対応”ができる人間。というか、ノーチラス号での冒険でマイクたちはとても成長してしまったのでしょう。
ともかく、噴火が迫る火山島で、火山学者に足を引っ張られながらもマイクは、原住民も、その村にとらわれている火山学者の仲間も同時に救おうとします。私は「無能な働き者は、味方じゃなくて敵に回してしまえよ」と言いたくなりますが、マイクたちがそんなことをするわけもなく……彼らの“ヒューマニズム”は、頑固なのです。
さて、火山島の連続大噴火は、何を破壊し何をもたらすのでしょうか。