The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

サンセール・シェーヌ・サンテティエンヌとは?

2005-12-16 06:16:03 | ワイン
常Y氏が御土産で抱えてきたのがこのワイン!白・赤のサンセールであります。造り手は秀逸なピュイイ・フメやサンセールを生産するアンリ・ブルジョワですが、このシェーヌ・サンテティエンヌは00’01’02’限定のスペシャル・キュベの様であります。

とにかく凄いサンセールでした!特にソーヴィニオン種の白はヴィオニエの様に濃厚で、モンラッシェのシャルドネの様に気品を併せ持つ・・・力入っています!

そもそも『シェーヌ・サンテティエンヌ』とはブルージュのサンテティエンヌ大聖堂周辺のこと・・・そこに1560年に生を宿した大変な樫の木の古木があったわけです。1560年とは織田信長の桶狭間の戦いの時代ですよ!
樹齢430年の大きな樫の木は、高さ37メートル、周囲6メートル、35トンの巨木になったそうですが、残念なことに93年の落雷で樹木としての命を失いました。

そこでマリエ・エ・ボアの木こり職人カミーユ・ゴーティエ、コニャックの樽職人ジャン・ビカール、そしてロワールのワイン造りの雄アンリ・ブルジョワがこの樫の木にワイン樽として、新たに命を吹き込んだわけであります!

そのご神木の樫樽に、樹齢57年のソーヴィニオン・ブランのヴィエ・ヴィーニュを醸したのが今回のワインでした!

ノーブルなトップノート!微かなオレンジや黄桃の華やいだアローマです。さり気無く濃厚さを抑えつつ、しっかりと舌をグリップする壮麗な味わいです。おそらくこれは、ボルドーの最高級のソーヴィニオンを凌駕することでしょう!

わたくし!ご神木に合掌し頂きました!!

とにかく素晴らしいワインであります!
詳しくは昭S商事の常Yソムリエまで・・・ではまた・・・