The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1983年 シャトー・レグリーズ・クリネ

2010-09-28 20:08:51 | ワイン
その会から既に随分経ちますが、最後の一本が残っていましたので、報告致しましょう!


恐らく現時点においては、ポムロールを代表するワインを、10本列挙せよ!


と言われれば、必ずや入ってくるワインでしょうし、


このシャトーでは、1985年と言うヴィンテージが一つの分岐点でもあり、


それだけ年を遡っても、シッカリとした代物にありつけることのできる、


数少ないポムロールの一つであるシャトー・・・


すなわち『シャトー・レグリーズ・クリネ』の事であります!


業界のワインヒートの会にて、その『1983年物』をご相伴に預かったんですね・・・


このヴィンテージは、所有者が献身的なドニ・デュラントゥーに変わった、


記念碑的な年でもあり、このシャトーの実力を世に問うた、


1985年の前々年でもあります!


ポムロールのテロワを確実に踏襲しているこのワインは、


焼けたヴィンテージにおいても、タンニンは内実の要にはなっても、


あくまでも柔らかく、フルーツはふくよかで汁気が多いんですね・・・


総体的なニュアンスは、一緒に飲んだ85’デュクリュとは一線を画し、


デュクリュの『和らぎの中にある凛とした佇まい』に対し、


『より享楽的で、肉感的で、誘惑が多い』そんな感じであります!


ですから、一たびハマッテしまいますと、その魔力から抜け出しがたく、


ある意味タイヘンな思いもするのですが、


なにせ生産量が少ない・・・と来るわけです!


でも、無けりゃ、諦めもつくのですが、あればまた思い出してしまう・・・


ですから、何といいましょうか・・・『○○』みたいなワインなんですね!


いずれ、レグリーズ・クリネ!困ったワインではあるワケです!