GHQ焚書図書開封 第20回
戦後、「バターン死の行進」と非難されたバターン、コレヒドール。肉弾突撃の様子。逃走する敵兵。追撃し、米佐官クラスは逃亡し、738名の捕虜捕縛。戦場で「君が代」を口ずさみながら息を引き取る日本兵の様子。
マニラ陥落後、マッカーサーの命令により、日清戦争後に対日戦争に備え作成されていたオレンジ計画(対日戦争予定表)に従って、バターン半島の要塞コレヒドールに集結した敵兵8.3万と2.6万の避難民。その結果、コレヒドールでは食料不足に陥った。
籠城により体力を消耗しつくした中での100K(マニベレス~サンフェルナンド)の捕虜移動となった。
籠城後の食料不足は、戦場に米軍兵士を残し、ミンダナオ島経由でオーストラリアに逃亡したマッカーサとフィリピンのケソン大統領の作戦ミス。
大型拡声器による投降誘導(I'VE GOT MY EYES ON YOU)。兵隊は死ぬものだと覚悟を決め、突撃する日本兵。
フィリッピン兵に小突かれながら投降してきた督戦隊の米軍将校。デング熱、日射病で倒れる日本兵の様子。
2日間空腹で進軍する日本兵の勇猛果敢ぶり。
作家火野葦平さんの従軍記録は戦場の状況が目に浮かぶように書かれている。
参考文献:「大東亜戦争陸軍報道班員手記-バターン コレヒドール攻略戦-」文化奉公会 「日本の戦争Q&A」兵頭二十八
GHQ焚書図書開封 第19回
GHQに没収された本。現在では入手不可能となった「世界興廃大戦史」。
「太平洋近代史」
第1編 太平洋への西欧の侵入
第2編 日本太平洋圏の近代的形成
第3編 朱印船の英雄
第4編 日本海外発展の消長
第5編 日本船の太平洋横断
第6編 鎖国政策の実施
第7編 明末の日支関係
「太平洋侵略史」1巻
第1編 第十七世紀の西欧侵略
第2編 十七世紀後半より十八世紀の荒涼
第3編 北太平洋の危局
第4編 日本北方問題の悪化
イギリスのジェームス・クックの日本侵略計画、ロシアのレザノフの日本遠征計画、ペリーの琉球占領計画と日本周辺は欧米列強の侵略の危機にあった。
第5編 日本北進の先駆者
第6編 日本攘夷論の指導者
林子平の「三国通覧」に小笠原諸島が日本領土であることが記され、それが、ドイツ語、フランス語で翻訳されていたことからイギリス領とならなかった事実。日本の国防を憂慮し、「紙なさの今日の恨みにくらぶれば昔はものをおもわざりけり」と嘆いていた林子平。現在の国防に対する日本人の感覚は林子平の生きていた時代に酷似している。
第7編 日本北進の実現者
「太平洋侵略史」2巻
第1編 英国日本侵略の準備
第2編 蘭学者の海防策
第3編 国防論の実現
第4編 攘夷運動の指導力
第5編 英米対日侵攻の開始
第6編 濠州侵略の拠点奪取
第7編 濠州囚徒植民地化
第8編 濠州侵略の発展
「太平洋侵略史」3巻
第1編 ペリー来航
第2編 ペリー来航の危機対策
第3編 ロシア軍艦の長崎侵入
第4編 国防先の強化
第5編 吉田松陰の出現
第6編 ペリーに対する松陰の概言
「太平洋侵略史」4巻
第1編 ペリーの琉球占領計画
第2編 日本国内の動静
第3編 ペリー第2回来航
第4編 横浜会談
第5編 日本会談の緊迫
第6編 神奈川条約締結
第7編 吉田松陰の投夷行
第8編 下田における吉田松陰
「太平洋侵略史」5巻
第1編 ペルリーの対日謀略の進展
第2編 国内問題の緊迫
第3編 国防論の昂揚
第4編 英米露蘭の対日外交政策
第5編 安政二年の情勢
第6編 ハリスの渡来
第7編 イギリスの豪州侵略の情況
「太平洋侵略史」6巻
第1編 ハリスの強制的談義
第2編 堀田正睦の外交政策
第3編 日米通商条約会談
第4編 日米会談の奏上
第5編 未勅許の日米条約調印
第6編 勅諚降下
第7編 尊王攘夷の志士の憤激
参考文献:「アジア侵掠秘史」桑原三郎 「GHQに没収された本」澤龍 「南洋民族侵略線」 「世界興廃大戦史」戦争文化研究所「太平洋近代史」仲小路彰