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-大川周明-大東亜秩序の歴史的根拠1-(GHQ焚書図書開封 第87回)

2017-09-24 19:52:50 | 近現代史
GHQ焚書図書開封 第87回
-大川周明-大東亜秩序の歴史的根拠1-
回教研究家でコーランの全文を翻訳し、またインド独立運動に参画した「大東亜秩序建設」の著者大川周明。
大東亜秩序の歴史的根拠
1.明治維新前夜に孕まれたる大東亜理念
2.明治維新以降における大東亜理念の追求
3.日清・日露兩役の世界史的意義
4.アングロ・サキソンの世界制覇機関としての国際連盟
5.ベルサイユ体制の対日重圧
6.満州事変の世界史的意義
7.支那事変より大東亜戦争へ
大東亜圏の内容と範囲
1.大東亜圏の範囲
2.支那
3.印度
4.東北及び東南亜細亜
5.三国精神の客観化としての大東亜秩序
亜細亜・欧羅巴・日本
1.序説
2.亜細亜と希臘
3.カルタゴと羅馬
4.匈奴と欧羅巴
5.回教徒と欧羅巴
6.蒙古人と欧羅巴
戦前に比べ、戦後、マッカーサ鎖国に陥った日本人は世界を見る視野が狭くなっている。
幕末の経世家、兵法家の佐藤信淵(さとうのぶひろ)の思想に触れ、日本中心のアジア主義を良しとする思想が、大東亜理念であるとする大川周明。
日清戦争は、ヨーロッパの東亜侵略に対する日本の反撃だった。その後に起きた三国干渉は仏、露、独の日本への復讐だった。
支那の無力と腐敗とを確実に知りえた列強は、今やこの国に対していかなる遠慮の必要も認めなくなった。
イギリスのヤング・ハズバンドは「そもそも支那は土地が広くて物も多い、しかも人の住むに適した温帯に位置している。かくのごとく地域を一民族の専有に委ねておくことは神意に背く」と公言した。
満州及び朝鮮半島のロシア領土化と支那北半分のロシア化と支那南半分のイギリス化による分割統治化を20万の将兵の血であがなって防いだ日露戦争の勝利。
日露戦争後、インド人家庭の神棚には宗教改革者ヴィヴェカーナンダと並んで、明治天皇の写真が飾られるようになった。
一方、キリスト教文明圏に媚びを売り白人側についた支那人の裏切りと、反日という点で白人同士(アメリカ、イギリス、ロシア、ドイツ、フランス)間の連帯感が生まれ、支那と白人国家は日本に反逆するようになった。
フランスの哲学者はかく言う「いずれの交戦国も真個の戦争目的を言明しなかった第一次世界大戦。戦争の結果もたらされたのは植民帝国の没落であり、長年隷属していた有色人種を解放しなければならない必然性であった」・・・と。
しかし、国際連盟樹立にあたり、日本が提案した人種差別撤廃決議案はウィルソン大統領率いるアメリカ及びオーストラリア等白人国家により反故にされた。
ただ単に、戦争をやめたいということと、戦勝国の利己的動機でつくられた国際連盟が崩壊に向かう原因は、
①戦勝国が得た利権を永久不変のものとすること
②ドイツを二度と立ち上がれないようにすること
③アングロサクソン(英米)支配の国際秩序を確立するために、有色人種の代表日本を(第二のドイツとして)抑圧することにあった。(この考えは、今日のNPT体制にまで続いているのである)
参考文献:「大東亜秩序建設」大川周明