【12月1日 AFP】2019-20アルペンスキーW杯は30日、米バーモント州キリントン(Killington)で女子大回転第2戦が行われ、イタリアのマルタ・バッシーノ(Marta Bassino)がW杯初勝利を挙げた。

 昨年にキリントンで大回転を制したフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone)が2位に入り、イタリア勢がワンツー。米国のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)は3位だった。

 2本目の滑走でブリニョネにタイムを縮められながらも、0秒26差の合計1分38秒19で逃げ切った23歳のバッシーノは「やっと2本そろえることができた」「自分のことだけに集中して、いつも通りの滑りをしようと思った」と振り返った。

 母国のファンの前で滑ったシフリンは、合計1分38秒48で3位となり、キリントンでの大回転のタイトルはまたしてもお預けとなった。回転では3度表彰台の頂点に立っており、12月1日に4度目のタイトル獲得を目指す。

 男子はカナダのレイクルイーズ(Lake Louise)で滑降の今季初戦が行われ、トーマス・ドレッセン(Thomas Dressen、ドイツ)が優勝した。

 ドレッセンは最後の数メートルを力強く滑り切って1分46秒81をマークし、1分46秒83のドミニク・パリス(Dominik Paris、イタリア)との争いを制した。この種目でW杯年間2連覇中のベアト・フォイツ(Beat Feuz、スイス)が、1分47秒07で同胞カルロ・ヤンカ(Carlo Janka)と並び3位タイに入った。

 ドレッセンは自分でも驚いた様子で、公共放送のオーストリア放送(ORF)に対して「この展開は予想外だった。とんでもないレースだった」「たくさんのことを調和させなければならず、ほんの小さなミスが命取りになる中で、少なくともきょうはすべてが完璧だった」とコメントした。

 ドレッセンは昨年の米コロラド州ビーバークリーク(Beaver Creek)大会で転倒して右膝靱帯(じんたい)の断裂に加え、肩を脱臼する大けがをしていたが、そこからちょうど1年後の今大会で優勝を飾った。(c)AFP