ホワイトハウスに犬が復活、シェパード2頭がバイデン氏と入居へ
(CNN) 米大統領に選出されたジョー・バイデン氏が、ホワイトハウスで長年続いた「ファーストペット」の伝統を取り戻そうとしている。
2016年に就任したドナルド・トランプ大統領は、長年の伝統を破って4年間の任期中、ペットを飼育しなかった。しかし来年1月、バイデン氏が大統領に就任すれば、ジャーマンシェパード犬の「チャンプ」と「メイジャー」がホワイトハウスに入居する。
チャンプは2008年12月、バイデン氏が副大統領に選出されて間もなく、バイデン一家の一員になった。バイデン氏は当時、妻のジルさんから「もしも副大統領に選出されたら犬を飼ってもいい」と言われたエピソードを披露していた。
メイジャーが加わったのはそれから約8年後。バイデン氏はデラウェア州の保護団体からメイジャーを引き取り、里親になったことを2018年11月に正式に発表した。
ジル・バイデンさんがツイッターに投稿したメイジャーとチャンプの写真=2020年8月/From Jill Biden/Twitter
保護犬や保護猫がホワイトハウスの住民になるのは初めてではない。初代の雑種犬「ユキ」はテキサス州のガソリンスタンドに捨てられて、リンドン・ジョンソン第36代大統領の娘に保護された。クリントン元大統領の飼い猫「ソックス」も保護猫だった。
ホワイトハウスのペットの歴史は、小鳥や子グマを飼っていたトーマス・ジェファソン第3代大統領にさかのぼる。
大統領にゾウやトラ、ワニが贈られたこともあったほか、ホワイトハウスの庭にヒツジの群れがいたこともあった。
ホワイトハウスの庭にヒツジの群れがいたことも/Library of Congress
トランプ大統領はかつて、最初の妻イバナさんのプードル犬「チャッピー」と暮らしていたこともある。イバナさんは回顧録の中で「私がチャッピーを連れてニューヨークに行くと言ったら『ノー』と言われた」と告白。結局はイバナさんが主張を通したものの、チャッピーも「同じようにドナルドが嫌いだった」と打ち明けていた。