アイヌの民芸家がバスをペイントした珍しい観光バスが登場しました。
早速、物珍しさからバス旅行を体験しました。 朝、札幌駅北口に8時30分集合。
26人乗りの中型バスです。 ペイントの制作は貝沢とおる氏と関根マキさんです。 見事な文様と色彩はアイヌ民族の伝統を浮き出しています。
札幌を出発して高速道路に入り一路千歳空港経由で白老町ウポポイ「民族共生象徴空間」へ向います。
車内では、ウポポイの施設と公演内容がDVDで紹介されます。映像制作は札幌観光バスの社員が制作した手作り作品です。
色々な紹介映像に心は既にウポポイに飛んでいます。
場内は、観光客もまばらでしたが修学旅行の生徒さんの姿が多く見られました。
クマ祭りのクマに装飾を施した職員製作の珍しいオブジェです。
館内には、他国語の案内掲示があります。 ロシア語もあります。
北国をモチーフにした環境セクション。
北国の冬の移動は、犬ぞりです。 1960年代には北海道でも犬たちの活躍で人々は共助を受けていました。
装飾品が眼を見張るものです。
アイヌ民族研究者として著名な人物はポーランド人のB・ピウスッキです。
ピウスッキは、若い頃ロシア帝政政府の転覆に加担したとしてサハリン島に流刑罰になりました。
刑期「恩赦により」を終えてサハリン島で民族「ニブヒ・アイヌ」の調査・研究を帝政期のアカデミーから依頼を受けます。
サハリン東海岸を拠点にアイヌコタンに住み研究に没頭していました。 その時に同じコタンに住んでいたシンキンと言う娘と恋に落ちます。
コタンの長老の反対も二人は結婚します。 しかし、二人の情熱は長老も泣く泣く理解を示します。 二人の子供「長男・長女」をもうけました。
この間に、ピオスッキは北海道白老・平取二風谷を訪問しています。 北海道へは三度訪れています。
現在、三代目のひ孫は横浜で活動しています。 ポーランド政府も民間組織も日本在住のひ孫とは通年に渡り交流を続けているのです。
サハリンマン