サハリンの画家

　サハリン州は、ロシアで只一つの島の州です。
サハリン州の芸術家は、彫刻・画家・音楽家と多岐に渡って活躍しています。
中でも、画家の存在は見逃せません。
その背景に、豊かな自然環境と人々の優しさがあるからと思えます。


　ユジノサハリンスク市には、美術関連の専門学校もあります。
特に画家を目指す若者の親たちは、「画家では飯を食っていけない」と反論しています。しかし、芸術の枠は「食うか・食われるか」と考えます。



　何処の親も一般論では、子供の将来を見据えているのでしょう・・・
ロシアも日本も親としての考えは一致しているとも思えます。
それでも、若者は世界で一つだけの作品に取り組んで欲しいものです。

　サハリンマン

アントン・チェーホフ 初めて会った日本人 サハリン便り

　文豪アントン・チェーホフ生誕１５０年・サハリン訪問１２０年を祝った行事が今夏　サハリン州各地で行われています。

　前回・アントン・チェーホフが、当時「１８９０年９月」の在コルサコフ日本領事館に立ち寄ったかと? の疑問が解決しました。

「北方を旅する」　著者　北村　清彦　北大出版会　
(チェーホフと旅へ)　望月恒子著書においてチェーホフは、サハリンを去る１８９０年９月にコルサコフの日本領事館を訪ねたとの記述があります。
同文
　｛チェーホフは、コルサコフの日本領事館を訪れ三人（久世原・領事　書記官・鈴木陽之助　杉山次郎）の日本人とピクニックを楽しんだとある。
チェーホフの記述
　「彼らは家の外ではヨーロッパ風の服装で、ロシア語が非常に上手だ。
領事館を訪ねたとき、ロシア語やフランス語の本を読んでいるところに何度もいきあつた。本棚は本で一杯だ。彼らはヨーロッパ的な教養があり、上品な礼儀正しさを身に付け、繊細で愛想がいい」｝

チェーホフは、１８９０年１０月１３日にコルサコフでペテルブルク号に乗りサハリンを後にした。
インド洋を廻り同年１２月８日にモスクワに帰還している。

　チェーホフが始めて逢った日本人は、在コルサコフの領事館職員であった。
現在の外交官もその様な職員を見習って欲しいものであります。
サハリンマン



　

頑張る日本人 サハリン発

　在サハリン日本総領事館　渡邊修介総領事がこの秋退任してサハリンを去ります。
渡邊氏は、２００８年にサハリン州ユジノサハリンスク市日本総領事として赴任して参りました。
サハリン州への赴任は二度目になります。
ロシアと日本の経済・文化交流に多大な足跡を残しました。

　地元サハリン州での島民らとの友好交流にも活発に行い、行政機関の役職を超えた行動力（庶民派）に人気も高く、前任者の夏井氏と共に　多くの人々は、その退任を残念との想いが強くある様です。

　後任者はまだ決まっていないようですが、島民にとって友好的な領事の赴任を期待しています。
渡邊氏の今後の活動を期待しております。ご苦労様でした。
　サハリンマン

写真・サハリン州政府を表敬訪問した渡邊修介総領事　提供・Ｓａｋｈ．ｃｏｍ

最新型 鉄道路線 建設中 サハリン便り

　ロシアの鉄道建設は、シベリア・バム鉄道と世界的にも先進技術が投入されています。
サハリン州鉄道「今年から全国組織に鞍替え」では、最新式の線路工法で鉄道埋設工事をおこなつています。


　戦後、「１９４５年以降」サハリン州鉄道は、日本時代に建設された狭軌鉄線が現在も使用されています。
ロシアの鉄道は広軌路線であり大陸からのサハリン州乗り入れには、港「ホルムスク市」で車両交換がされています。
その様な背景からロシア大陸から直接サハリン州乗り入れを可能にするには、広軌路線が必要なのです。

　今回、軌道建設には新たな技法が加わっています。
線路に轢かれたポリエステル特殊樹脂は、大雨・雪・寒冷地から土砂災害を防止する観点から埋設されるものです。＝ロシア・知的財産

　北海道の鉄道も同工法を導入しては如何でしょうか。
サハリンマン
　記事・写真提供　Ｓａｋｈ．ｃｏ
　

夏謳歌しています サハリン便り

　サハリン州の夏はとても短いのです。
ホルムスク市で開催された「タタール海峡　夏コンサート」で市民らは、音楽を聴きながら夏を謳歌していました。



　８月中旬には、秋風が吹き始めます。しかし、今年は猛暑でもあり平年通りにるか、（秋の訪れが遅い）との予測もあります。。

　平年ですと９月は、涼しくてとても過ごしやすい気候になります。
今年はどんな秋になるのか・・・楽しみでもあります。
　本日のユジノサハリンスク市　晴れ　気温２５℃
　　　　ホルムスク市　晴れ・時々雨　気温２０～２４　℃
　サハリンマン
写真・提供　Ｓａｋｈ．ｃｏｍ

潜水艦 サハリン発

　広大なロシア領土を防衛するには、海に主眼が置かれます。
極東太平洋艦隊では、古くなった原子力潜水艦の解体作業が行われています。
解体経費の一部は日本も負担している経緯もあります。

　テルタⅣ型

　北方艦隊「カムチヤツカ半島・ヴィリュチンスク市」にもたくさんの潜水艦が保有され防衛体制を築いています。
古い原潜は、ほとんど退役している様です。
それら、原子力潜水艦もその役目を終えて解体時期を迎えています。
原潜は、長距離航行が可能でミサイルも搭載していますので攻撃型と言えます。

　デルタⅢ型
　
　ロシアでは、潜水艦の弾道ミサイルを改良して人工衛星（コンパスⅡ）の打ち上げに成功しています。
この衛星は現在も宇宙を航行しています。

　近代潜水艦製造には、特殊チタン合成技術と素材が必要です。
日本の深海調査船「しんかい２０００」のコックピットはロシア製です。

サハリンマン

最北端の市長頑張る サハリン発

　北海道最北端の稚内横田市長がサハリン州を訪問しています。
訪問目的の一番は、稚内・コルサコフ間の国際フェリー継続協力の支援要望です。
同・航路は、利用減で来年の継続が危ぶまれています。
その解決策をサハリン州及びユジノサハリンスク市に求めているものです。

　ユジノサハリンスク市アンドレイ・Ｌｏｂｋｉｎ市長　横田耕一稚内市長

　同・航路は昨年実績では、日本人利用者よりロシア人利用者が増えている逆転現象が起きています。
稚内市も利用促進策として年間35００万円の費用負担をしています。
今年の実績いかんで同航路の廃止もハートランドフェリー会社は視野に結論を出すとの事です。

　両国・サハリンマンも過去には、横田耕一市長に（樺太犬）のサハリン州から北海道への移送にお世話になっております。
宗谷海峡が、友好の架け橋となる事に努力を惜しみません。
頑張れ！　横田さん。　３日にアインス宗谷号で帰国します。
サハリンマン
　写真・提供　Ｓａｋｈ．ｃｏｍ

若者交流 サハリン州・北海道

　北海道・旭川市を中心にサハリン州との姉妹都市間の３地域の少年たちが、夏休みを利用してサハリン州を訪れています。

　交流は今年で１２回を迎えました、州の教育学部プログラムの一環でロシアの伝統・習慣・風習などを学ぶものです。
学生・その家族・行政　などと交流を深めます。

　地元市民の印象は「日本は、大人しい子供が多くなっている」との感想を述べていました。
もっと（積極的）に・・・と言う事でしょうか・・・。

ポロナイスク市から日本を訪問しているスポーッ少年たち
コーチ　セルゲイ・Ｇｏｒｏｈｏｖａ氏　
　友好の船で来日しています。活発な少年たちはバスケットボールの試合を行い日本チームに１００：１０３でポロナイチームが、勝利しました。
彼らは、日本の家庭でホームスティして文化・スポーッ交流を行います。


　本日のユジノサハリンスク市　午前　曇り・雨　午後　晴れ　
　気温１９～２３℃

　サハリンマン
写真・北海道　サハリン州から参加した少年達　提供・Ｓａｋｈ．ｃｏｍ