東京・神田駿河台のニコライ堂にその名を残す聖ニコライが、はじめて日本の地を踏んだのがここ、函館。今年はその時から150年にあたります。
ロシア正教の宣教師というだけではなく、優れた日本学者としての顔を持つ聖ニコライの足跡と偉業をご紹介するとともに、幕末期の箱館にロシアから伝えられた文化や交流の歴史を振り返る内容で、14回目となる今年の「はこだてロシアまつり」を開催します。
毎年たくさんのお客様にお越しいただいておりますが、もともと単なる学園祭ではなく、市民のみなさまに広くロシアを知っていただきたいという思いから始まったおまつりです。
常連のみなさまはもとより、入学を検討されている方にもこの機会に是非ご覧いただきたく、学生・教職員一同準備を進めているところです。
本校駐車場をメイン会場に青空の下、開放的な空気の中で、ロシアの香りを感じてください!
日時 2011年7月16日(土) 11:00~16:00
会場 ロシア極東連邦総合大学函館校(函館市元町14番1号)
主催 第14回はこだてロシアまつり実行委員会
後援 在札幌ロシア連邦総領事館・函館市・函館市教育委員会・函館日ロ親善協会・函館日ロ交流史研究会・はこだて外国人居留地研究会・函館チェスサークル
協力 函館ハリストス正教会
問い合わせ ロシア極東連邦総合大学函館校事務局
TEL(0138)26-6523 http://www.fesu.ac.jp/
◆ロシア料理レストラン 11:30~16:00(チケット販売は11:00~)
毎年好評の、本場ロシア料理が味わえます。
≪メニュー≫
シャシリク(炭火串焼肉)、ブリヌィ(ロシア風クレープ)、ペリメニ(ロシア風餃子)、ピロシキ(肉・リンゴ)、ピクルス、ロシアンティー、冷たい飲み物など
◆キオスク 11:00~16:00
めずらしいロシアの民芸品や雑貨類のほか、はこだてロシアまつりオリジナルグッズも販売します。
◆体験コーナー 11:00~16:00
毎年大人気の民族衣装試着体験。美しい衣装を着て、絶景の八幡坂で記念撮影してみませんか?写真撮影を希望される方は、是非カメラ持参でお越し下さい。
また、ロシア人教員の指導によるロシアのゲームやマトリョーシカ絵付け教室も行います。
◆はじめてのロシア語教室 12:30~13:00
イリイン・ロマン講師がやさしく教えるロシア語講座。定員10名、受講料無料、事前に電話でお申し込みください(空きがあれば当日も受け付けます。受付 11:00~)。
◆チェス大会
予選 11:30~13:30 (校内3F 5番教室)
決勝 13:30~14:00 (屋外特設会場)
ロシアでは“頭脳のスポーツ”として盛んです。
今大会は、経験やレベルによってA、Bクラスに分かれて行なわれる個人戦でトーナメント方式です。初心者から腕に自信のある方まで、どなたでも参加できます。また各クラスの上位2名には賞状と賞品が授与され、全員に参加賞もあります。
◆ステージプログラム
おなじみ、コール八幡坂によるロシアンポップスショーのほか、今年はロシアカラオケを開催。ロシア語でロシアの歌をうたってみませんか!学生によるバンド演奏もあります。
≪プログラム≫
11:00~11:30 コール八幡坂
12:00~12:30 ロシアカラオケ
13:00~13:45 学生バンド
◆聖ニコライ来函150周年記念展示 11:00~16:00 (校内ロシアセンター)
(主催:在札幌ロシア連邦総領事館、協力:函館ハリストス正教会)
◎ サプリン・ワシーリー総領事が函館や東京で複写し、説明を付けた写真資料約30点を展示します。
◎ 函館ハリストス正教会による展示や、イースターエッグの絵付け実演も見学できます。
◆聖ニコライ来函150年記念講演会「初期函館教会のロシア人宣教師たち」
講師:長縄光男氏(横浜国立大学名誉教授) 14:15~15:15 (校内3F講堂)
「ニコライ堂の人びと」、「ニコライ堂遺聞」、「異郷に生きる」シリーズなどの著者であり、かつ「宣教師ニコライの全日記」の訳者の一人として、長年、聖ニコライ研究に携わってこられた長縄教授の講演会です。
◆函館ハリストス正教会聖歌隊コンサート 15:30~16:00 (校内3F講堂)
普段、教会の外では聴くことのない、ロシアから伝わる聖歌の美しい調べに触れてください。そのほか、ロシア民謡ソロや、合唱もあります。
※雨天決行ですが、一部会場が変更になる可能性があります。
※また、当日は本校の駐車場は使用できませんので、公共交通でご来場ください。
旧ロシア領事館を学生がボランティア清掃 News◇2011.6
7月2日(土)に開催されるロシア文化フェスティバル2011 IN JAPANのオープニング行事出席のため、ロシア政府代表団が来函する予定です。函館滞在中は、ロシアゆかりの地を巡ることが予想され、旧ロシア領事館にも立ち寄る可能性が高いことから、本校の学生が放課後、ボランティア清掃を行いました。
旧ロシア領事館の建物は現在、函館市の所有となっていますが、非公開のため、通常は立ち入ることはできません。しかし開港当初のロシアの面影を伝える大切な建物として、かねてより学生も内部見学を希望していたため、この清掃活動へとつながりました。
当日は、本校で「北海道とロシア極東の交流の歴史」の授業を受け持つ、函館市企画部国際課の倉田有佳主査が建物内部を案内・解説し、作業へと移りました。長く閉鎖されているため、埃で汚れていましたが、玄関やサンルームの手すりや窓ガラスなどを約1時間かけて磨き上げると、明治の時代の瀟洒な雰囲気が戻りました。
学生たちも普段見ることのできない内部に入る貴重な勉強の機会となり、また心を込めて大統領府長官をお迎えする準備をしたことで、ロシアとの距離がまた少し、近く感じられた様子でした。
東京を訪問したロシア大統領府のセルゲイ・ナリシキン長官は5日、ロシアと日本との間での平和条約締結に向けた議論の雰囲気は良好である、との考えを示した。
ナリシキン長官は日本訪問中、菅直人首相を始め、政府高官らや実業界・財界の代表者らと会談した。
ロシアと日本の間の関係は、すべての側面において発展を見せている。
ナリシキン大統領府長官は、今回の日本訪問を踏まえて、平和条約問題および領土問題を検討するための合同委員会をロシアと日本の歴史専門家によって立ち上げることを明らかにしている。
合同歴史委員会の第一回会合は12月に行われる予定となっている。
またナリシキン長官は、ロシアが日本へのエネルギー資源供給を増やす準備があることにも触れ、震災復興に関しても支援を継続していくことを明らかにしている。
外交面においては、ロシア政府と日本政府がリビア問題において似通った見方を持っていることを指摘し、完全な停戦と外交的解決が必要であることを呼びかけた。
記事・写真 ロシアの声
サハリンマン