「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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フランスの医師「産まれたばかりのきれいな子どもを、日本へ今つれていくことには賛成できない」

2011-09-03 04:31:11 | 福島第一原発と放射能

これから福岡に無事に迎えるのか不安な台風の状況です。

個別土壌調査

 

*四日市市青葉町の花壇
I-131→不検出
CS134→2.7Bq/kg
CS137→1.9Bq/kg



*四日市市西松本の園庭のすみ
I-131→不検出
CS134→5.5Bq/kg
CS137→11.4Bq/kg


*四日市市松本の砂場
I-131、CS-134、CS-137すべて不検出。

四日市は、五箇所で採取して、数Bq/kgから20Bq/kgの範囲内でした。土壌汚染としては大きく汚染されていません。この範囲内なら問題がないと見られるのに、どうして喉や鼻の訴えが多いのか。その点でも参考になる話でもあります。フランスの郊外の町からお便りが届きました。日本人は痛い一言がありました。

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私はフランスの小さな町に住んでいます。
パリの郊外です。

 私たち家族のドクターは、6月上旬に話をしたときに、
 ドクターとして、『産まれたばかりのきれいな子(1歳)を日本へ今つれて
 いくことには、賛成できない』と言いました。

 いくら(私の帰るのは日本の中部地方)福島から遠いとはいえ、土壌調査もしっかりされてない、野菜にはじまり食材の安全調査もされてない、 というのが理由です。しばらくすれば、いろんな情報がでてきて、実情が明らかになって くるので、様子をみる必要があるとのことでした。

(情報がまだ少ないというのが理由で) 日本行きは、早すぎる、遅くとも年内までは、待った方がいい、と。

 万が一、夏にどうしても日本へ行くにしても、(私たち大人も)魚は絶対に食べない、生でも、調理されたものでも。
 下の子1歳の食事はすべてこちらから持っていく、ということもあるが(こちらでは瓶詰めの調理されたものがたくさんでています)、 限界がある。2週間がマックス。

 チェルノブイリの事故と、同時期に、ここの町で、喉の調子が悪いと訴えた人達を、 数人知っていると言っていました。


 ここからは、私が身の回りにいるこちらの人達と話をしていての感想ですが、
 今日本で起きている、情報隠蔽は、チェルノブイリ事故のときも、フランスでも行われていたことで、
 日本政府がしていることは、フランスも同じだった、ということを、よく耳にします。
 実情は、後から後からでてきて、結局最後は、あやふやにされた、と。

 私は、日本人特有のものなのかと、思っていましたが、こちらでそういう意見を耳にすると、 少し驚きも感じました。ただ、フランスでは、まだ福島級の原発事故が起こっていません。原発先進国。何かおきたら、きっと、こちらの人たちは、チェルノブイリのときよりも強い反応、行動し、政府に(公表を)訴えていく のは確実ですが。
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 フランス人の医師の話は、僕にはフラットな話に聞こえます。

 フランスはチェルノブイリ当時、セシウム合算で平均30Bq/kgの土壌蓄積です。フランスは健康被害の出た頻度も、ヨーロッパの中ではすくないほうです。そのフランス、このくらいの降下量のところでも、喉の痛みの訴えはあったようです。日本で、北海道や大阪の八尾市、三重県の四日市市、瀬戸内海からも、喉の痛みなどの症状が僕にもたらされていますが、これは、日本国内全域で、実はおきているかもしれません(地形や風向きの特性の差だけで顕著になるのかどうか)。これが、どこまで危険なのかは、関東や南東北など、高濃度に土壌汚染されている地域とは、異なると思います。この危険、遠距離における放射性の微粒子、ホットパーティクルの影響をどう考えるのかという話が関係します。フランスあたりの話も踏まえて、この危険の精査は続きます。

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 

都内での講演会は二ヶ月ぶりとなります。時間をとってきちんとお話したいとおもいます。

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【9/10(土) 木下黄太講演&トークセッションin恵比寿】

今回は木下さんを囲み、くるま座になって、ラフな雰囲気で皆さんと一緒に話し合いを持ちたいと思っていますので、小さなお子様をお連れの方も是非ご参加下さい。(床は土足禁止、フローリングです。長時間座っている自信の無い方は、敷物をご持参ください。)足が悪い等、事情により椅子が必要な方は、用意しますので申し込み時にお申し付けください。

●日時:2011年09月10日(土曜)
●場所:【TIS STUDIO】
東京都渋谷区恵比寿西1-30-13 グリーンヒル代官山102
http://tisandyou.jp/studio/
●時間13:30~16:30(13:00より受付開始)
●参加費:500円
(小学生以下は無料)

【会場までの最寄り駅】
●JR 山手線恵比寿駅西口より徒歩7分
●東横線代官山駅より徒歩5分
●日比谷線恵比寿公園出口より徒歩5分

参加ご希望の方はメールにてお名前と参加人数をお知らせください。
人数の把握をしたいので、フェイスブックでの参加表明された方も、こちらにメールおねがいします。
※注意:問い合わせも会場ではなく、必ず下記メールアドレスへお願いいたします。

申し込み&問い合わせアドレス⇒qqqppip@gmail.com
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  「木下黄太:放射能防御の対話ミーティング京都」

 明日、9/4(日)午後六時受付開始。午後六時十五分スタート予定。午後九時終了予定。

参加費五百円。当日直接会場においで下さい。九十人程度は、入ります。申し込み不要。

  「 ひと・まち交流館 京都」 第五会議室
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1 (河原町五条下る東側)
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  9/3 (土)、本日は、福岡の講演会は満席です。

午後五時半からの懇親会のみ空席もあるようなので主催者にお問い合わせ下さい。
 参加費は五百円ですhttp://kokucheese.com/m/event/party/15753/
 
 
 
 
  講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp