人は猿を獣として扱うが猿は思いの外賢い。
幸島に住む猿の「イモ」は芋を海水で洗うことを考案した。芋を海水で洗えば土やゴミを落とせるだけではなく塩味が付いて美味しくなることに「イモ」は気付いた。しばらくはたった一匹で芋を洗っていたが子猿が真似をして、その後、島全体の食文化として定着した。猿は新しいことを考案できるし、その知恵を社会として共有することもできる。
京大霊長類研究所のチンパンジーの「アイ」は天才として有名だ。色を見てそれに該当する漢字を選べるし、数という概念をある程度理解できる。パソコンを使えば簡単なコミュニケーションさえ可能だそうだ。数年前に逃げ出した時には仲間の檻の鍵を開けてから逃げた。つまり鍵と鍵穴の関係を理解しているということだ。
タイのカニクイザルは道具を使う。名ともなっている「蟹食い」においては石を使って甲羅を割る。また小石を使って牡蠣の殻を割る時には、身のある真ん中を叩かずに周辺部だけを破壊する。
人間と猿の知能の差は人間が思っているよりもずっと小さい。類人猿の賢さが証明され始めてから却ってマスコミはこのことを報じなくなった。人間と動物との間に大きな隔たりを設けたがる心理は進化論を否定する人と同根だろう。
残念ながら重度の知的障害者や認知症の老人よりも猿のほうが賢い。
幸島に住む猿の「イモ」は芋を海水で洗うことを考案した。芋を海水で洗えば土やゴミを落とせるだけではなく塩味が付いて美味しくなることに「イモ」は気付いた。しばらくはたった一匹で芋を洗っていたが子猿が真似をして、その後、島全体の食文化として定着した。猿は新しいことを考案できるし、その知恵を社会として共有することもできる。
京大霊長類研究所のチンパンジーの「アイ」は天才として有名だ。色を見てそれに該当する漢字を選べるし、数という概念をある程度理解できる。パソコンを使えば簡単なコミュニケーションさえ可能だそうだ。数年前に逃げ出した時には仲間の檻の鍵を開けてから逃げた。つまり鍵と鍵穴の関係を理解しているということだ。
タイのカニクイザルは道具を使う。名ともなっている「蟹食い」においては石を使って甲羅を割る。また小石を使って牡蠣の殻を割る時には、身のある真ん中を叩かずに周辺部だけを破壊する。
人間と猿の知能の差は人間が思っているよりもずっと小さい。類人猿の賢さが証明され始めてから却ってマスコミはこのことを報じなくなった。人間と動物との間に大きな隔たりを設けたがる心理は進化論を否定する人と同根だろう。
残念ながら重度の知的障害者や認知症の老人よりも猿のほうが賢い。