この夏、近畿地方で最も涼しいのは潮岬だ。本州最南端の潮岬が最も涼しい。近畿の各地で37℃を記録しても潮岬だけはせいぜい31℃だ。
こんな奇妙なことが起こるのは三方を海に囲まれた潮岬が海洋性気候になっているからだ。水は温まりにくく冷めにくい。夏の水辺は「涼しそう」なだけではなく実際に涼しい。海水温が30℃を超えることは殆んどないし、0℃以下になることは絶対にない。そのため潮岬は夏涼しく、冬暖かいという理想的な気温になる。沖縄の夏も涼しい。せいぜい33℃ぐらいまでしか上がらない。
夏暑いのは内陸部だ。東の熊谷と西の枚方は東西の猛暑都市として名高く、どちらも内陸にある。
だからと言って潮岬が住み易いという訳ではない。かつてウォーターフロントがブームになった時に海辺に転居した知人がいた。彼は軽率だったと悔やんでいた。海辺住まいには大きな問題がある。塩害のために自動車も家電もすぐに傷む。鉄製品は錆びるし洗濯物は塩臭くなるそうだ。
涼しい海辺での生活はパラダイスではない。気温だけで住居を選べば酷い目に会いかねない。
こんな奇妙なことが起こるのは三方を海に囲まれた潮岬が海洋性気候になっているからだ。水は温まりにくく冷めにくい。夏の水辺は「涼しそう」なだけではなく実際に涼しい。海水温が30℃を超えることは殆んどないし、0℃以下になることは絶対にない。そのため潮岬は夏涼しく、冬暖かいという理想的な気温になる。沖縄の夏も涼しい。せいぜい33℃ぐらいまでしか上がらない。
夏暑いのは内陸部だ。東の熊谷と西の枚方は東西の猛暑都市として名高く、どちらも内陸にある。
だからと言って潮岬が住み易いという訳ではない。かつてウォーターフロントがブームになった時に海辺に転居した知人がいた。彼は軽率だったと悔やんでいた。海辺住まいには大きな問題がある。塩害のために自動車も家電もすぐに傷む。鉄製品は錆びるし洗濯物は塩臭くなるそうだ。
涼しい海辺での生活はパラダイスではない。気温だけで住居を選べば酷い目に会いかねない。