俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

自転車事故

2011-10-04 15:19:56 | Weblog
 交通事故のうち自転車絡みの事故は2割を占めるそうだ。大阪府では更に高く3割を占めるそうだ。
 自転車絡みの事故のうち85%は自動車と自転車による事故で、自転車同士や歩行者との事故などは合せて15%に過ぎない。しかしこれは氷山の一角だろう。警察による統計だから警察沙汰にならなかった事故は算入されていない。当て逃げや示談を含めれば物凄い数の事故が起こっているだろう。
 自転車事故が多いのは道路交通法を守らないからだ。守らないのは知らないからであり、知らないのは教えないからだろう。バイクや自動車を運転するためには道路交通法を学ばねばならない。ところが自転車だけは法律を学ばなくても運転ができる。そのためバイクや自動車の免許を持たない人は道路交通法を知らないまま法的には車両である自転車を運転している。中高生による自転車の無謀運転が多いのはこんな事情からだろう。
 日本の自転車事故の死亡者数が世界一多い(未公表の中国は除く)のは、道路交通法を学ぶ機会が無いからだろう。欧米などでは学校で道路交通法を教えているそうだ。生活のために絶対に必要な知識だから学校で教えて当然だ。なぜこんな大切な法律を日本の学校では教えていないのだろうか。

相手の事情

2011-10-04 15:06:50 | Weblog
 社会人なら相手の事情に配慮すべきだ。自分の都合しか考えない人は嫌われる。
 政治でも同じだろう。「普天間は世界一危険な基地だ」と日本側が主張しても「基地が先にあって、その周辺の土地が安いから集まった癖に勝手なことを言うな」と反発を買う。
 大阪(伊丹)空港でも似た問題がある。空港の周辺は騒音があるし、航空機事故の可能性もある。そのために土地が安かったためにかえって宅地として開発されてしまった。騒音があるからという理由で安く買っておいてあとから騒音の補償を求めるのは厚かましい。
 自分の都合ではなく相手の事情を突くべきだろう。
 アメリカの2010年度の軍事費は6,930憶ドル(約60兆円)だったそうだ。幾ら大国のアメリカでもこの負担は大変だ。当然、軍事費抑制を唱える人は少なくない。
 日本としては軍縮を通じた経済の活性化を訴えるべきだろう。そうすれば世界に800箇所もある米軍基地を減らそうという動きが強まる。無駄な基地を廃止しようとする。その際、問題が多く外交上の障壁となっている基地は真っ先にリストラ候補としてリストアップされるだろう。
 日本はアメリカに対して基地返還を求めるべきではない。アメリカの軍縮と景気対策を奨励すべきだ。それが結果的には日本とアメリカの双方の国益に繋がる。

国策テロ

2011-10-04 14:51:57 | Weblog
 9月30日にオバマ大統領はアルカイダのアウラキ氏を殺害したと発表した。アウラキ氏はインターネットを通じて若者らに過激な行動を呼びかけていたそうだ。5月にビンラディン氏の殺害を発表した時にも感じたことだがこれは国策テロではないだろうか。CIAなどを使って国策としてテロ行為を行うなんてとんでもないことだ。日本のマスコミはアメリカに追従して好意的に報じているが偏向している。
 ロシア人の記者がKGBのスパイによって英国で暗殺されたと思われる事件では批判的に報じられた。この事件とどう違うのだろうか。
 中国の民主化を訴える中国人が日本で「反革命を企てた」として暗殺されたら日本はどう対処すべきだろうか。
 アメリカはリンチの習慣が長く続いた野蛮な国民性を持つ。だから自分達に危害を加えそうな者には容赦しない。個人の殺害を大統領が堂々と発表するのは彼らの独善性の現れだ。イラク戦争も「大量破壊兵器がある」という誤った情報に基づいて仕掛けられた戦争だった。
 中世のヨーロッパではイナゴや犬でさえ裁判に掛けてから処罰されたそうだ。そこまでするのは流石に馬鹿馬鹿しいが、文明国なら逮捕して裁判で釈明させた上で処罰すべきだろう。アメリカの公式発表によると射殺されたビンラディン氏は丸腰だったそうだ。逮捕を目的とせず最初から殺害を狙うのはテロ行為でしかない。