俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

連立政権

2011-10-07 15:37:15 | Weblog
 民主党の小沢一郎氏は3日に「今の政治状況で総選挙が実施されればどの党も過半数を取れずに大混乱になる」と言った。小沢氏の見識を疑う。彼は数による支配しか考えていないようだ。
 どの党も過半数を取れないことは望ましいことだ。どこかの党が過半数を取るから4年間に亘って数に頼った暴挙が続く。過半数に満たない政党による連立政権こそ国民のための政権となり得る。
 一党が過半数を占めればその党の党首による独裁が始まる。国民目線を持たない首相の存在こそこの国を大混乱に陥らせるということはここ数年の政治が証明している。
 連立政権ならば政党同士で政策協定を結ぶ必要が生じる。このことによって政策はガラス張りとなり、一方がその協定に背いた場合は連立内閣は解消される。ここに一党支配とは違った緊張が生まれる。1度選挙に勝てば4年間安泰になるのではなく常に世論および他党の批判に直面することになる。
 ヨーロッパでは殆んどの国が連立政権だ。そのために例えばドイツの「緑の党」のような弱小政党がキャスティングボートを握るということも起こる。
 付和雷同の大連立は一党独裁と同じようなものであり国民の利益を損なうが、複数の政党による連立政権は国民の期待を叶えるために最も適した権力構造となり得る。

公務員宿舎

2011-10-07 15:21:55 | Weblog
 朝霞市の公務員宿舎の建設が5年間凍結された。中止した場合には何と40億円もの違約金を払わねばならないために中止ではなく凍結としたらしい。しかし5年間凍結とは5年後には建設するということだ。丁度その頃に消費税の増税が予定されておりそういう状況で建設できるかどうか疑わしい。結局、問題の先送りでしかない。
 総工事費105億円の事業で違約金が40億円とは何とも奇妙な契約だ。担当者の責任が問われるべきだろうし、その契約書の全文を国民に公開するべきだろう。
 契約書を見なければ確かなことは言えないが、違約金を払わない方法があると思う。敷地を売り払うことだ。契約業者に敷地を売って民間の住宅として開発させれば契約先は大儲けできるだろうし地域の活性化にも繋がる。土地の売却益はまるまる復興財源として使うことができる。
 公務員宿舎が問題になるのはその賃貸料が桁外れに安いからだ。何でも昭和24年に作られた法律に基づいて賃貸料が決められているらしい。こんな法律は即刻改正すべきだろう。馬鹿安い賃貸料を改めるだけで数十億・数百億円の増収になるのではないだろうか。
 公務員は税金にたかる寄生虫のようなもので自らの利益を拡大するために国民の資産を少しでも多く掠め取ろうとする。それを制御するのは国民の代表である政治家の仕事だ。60年以上も馴れ合いが続いていたことは政治家の怠慢以外の何物でもない。

ビタミンC

2011-10-07 15:03:20 | Weblog
 サプリメントで摂ったビタミンCは大半が排泄されるそうだ。食品から摂ったビタミンCと比べて吸収率が極端に低いと言われている。たとえ化学合成したものであろうともビタミンCであることに違いは無い筈なのになぜこんなことが起こるのだろうか。
 栄養素には備蓄されるものとされないものがある。例えば糖質は脂肪として蓄えられる。エネルギー源だから非常時に備えて愚直なまでに備蓄されている。カルシウムも備蓄される。それどころか体内のカルシウムは元々は皮下脂肪と同じような備蓄物であり、それが進化の過程で骨や脊椎という機能を獲得したらしい。女性の魅力的なバストやヒップが皮下脂肪の有効活用であることと似ているがそれよりも遙かにダイナミックな話だ。
 ビタミン類の多くは備蓄されず差し当たっての必要量以外は排泄されているようだ。つまり一度に大量摂取しても必要量を超えた分は排泄されるだけだ。そういう特性を無視した大量摂取は無駄遣いにしかならない。丁度、一度に大量の水を飲んでも役に立たず、分散して飲んで初めて有効であるのと同じようなものだ。ビタミンCのサプリメントは一度に摂取するよりも分散して飲んだほうが少しは効果が高まるだろう。
 但し私個人はサプリメントよりも食品を信頼しているからサプリメントを使おうとは思わない。食品には未知の栄養素が含まれている可能性があるからだ。既知の栄養素だけに頼ることは思わぬ栄養失調を招きかねない。