最近では精神病は脳の病気と捕らえられているようだ。脳が精神を支配しているのだからそう考えても差し支えない。
脳の病気について考える前に、より馴染みのある体の病気について整理しておこう。
まず内因性と外因性とに分けられる。内因性の病気は臓器の障害であり栄養の過不足や様々な生活習慣などや老化が原因となる。
外因性の病気は更に2種類に分けられる。病原菌の感染によるものと傷害によるものだ。後者は多くの場合病気とは呼ばれず「怪我」と呼ばれる。
精神病についても同様に3種類に分けるべきだろう。
脳の内因性障害としては脳そのものの機能障害や老化によるアルツハイマー症候群などが挙げられる。
2番目は感染症だ。日本脳炎ウィルスや狂牛病プリオンなどが感染する。
3番目は傷害によるものだ。フロイトの理論では心的外傷という奇妙な言葉に翻訳されているが要するに「心の傷」のことだ。
これら3つが一緒くたにされていることが現代の精神医療の問題点だ。
鬱病は外的要因と内的要因の複合疾患と思える。外からのショックによって内臓(脳)が機能不全を起こしている状態だ。この症状に対してハッピードラッグとも呼ばれるSSRIなどを投与するだけの治療は明らかに片手落ちだ。これは骨折の患者に痛み止めを投与して治療を終えるようなものであり、骨折そのものの治療が行われていない。原因を治療せずに不快感の緩和だけを図っていれば悪化しないほうが不思議だとさえ思える。100%内因性の鬱病でない限り外因の治療を怠るべきでない。
脳の病気について考える前に、より馴染みのある体の病気について整理しておこう。
まず内因性と外因性とに分けられる。内因性の病気は臓器の障害であり栄養の過不足や様々な生活習慣などや老化が原因となる。
外因性の病気は更に2種類に分けられる。病原菌の感染によるものと傷害によるものだ。後者は多くの場合病気とは呼ばれず「怪我」と呼ばれる。
精神病についても同様に3種類に分けるべきだろう。
脳の内因性障害としては脳そのものの機能障害や老化によるアルツハイマー症候群などが挙げられる。
2番目は感染症だ。日本脳炎ウィルスや狂牛病プリオンなどが感染する。
3番目は傷害によるものだ。フロイトの理論では心的外傷という奇妙な言葉に翻訳されているが要するに「心の傷」のことだ。
これら3つが一緒くたにされていることが現代の精神医療の問題点だ。
鬱病は外的要因と内的要因の複合疾患と思える。外からのショックによって内臓(脳)が機能不全を起こしている状態だ。この症状に対してハッピードラッグとも呼ばれるSSRIなどを投与するだけの治療は明らかに片手落ちだ。これは骨折の患者に痛み止めを投与して治療を終えるようなものであり、骨折そのものの治療が行われていない。原因を治療せずに不快感の緩和だけを図っていれば悪化しないほうが不思議だとさえ思える。100%内因性の鬱病でない限り外因の治療を怠るべきでない。