栗山町立雨煙別小学校(旧角田村立雨煙別小学校)は8703が入学し、小学校4年生までを過した学校である。1998年に閉校になったが、木造二階建ての校舎(1936年建築)は、11年間取り壊されずに残されていた。
8703は時々近くを通り、時には車を降りて立ち寄って懐かしんでいた。廃校になった校舎が11年間も原型のまま保存されることは珍しいことである。地域住民の人たちが強く望んだ結果と聞いている。
しかし、年と共に老朽化は増して原型保存が難しくなり、この度体験型宿泊施設として蘇ることになった。先般、信長貴富氏と共に完成間近の同施設を見学したが、何と、校舎外形の原型は保たれていた。8703は何とも言えぬ嬉しさと懐かしさを覚えた。
また、生徒玄関前にあった二宮尊徳像が撤去されていることに一抹の寂しさを感じていたところ、車で移動を開始して間も無く、信長氏から「あっ、尊徳像があります」の声、なんと尊徳像は場所を変えて残っていたのである。8703は、幼馴染の住む雨煙別が更に愛おしく感じた。