4日(土)は朝から小樽のマリンホールへ出かけて、「雪あかりの路交流コンサート」に参加した。混声合唱団「樹」も賛助団員の参加を得て、何とか1ステージ務めることはできたが、演奏内容についての課題は大きく、今後如何にして解決して行くか?一人ひとりの自覚と実践が求められる。課題の第一は「声」の問題である。あの響きの良いマリンホールで声が飛ばない、鳴らせないという発声の課題を真剣に自覚して欲しいものである。ほとんどの団員が現時点で「自分で良い声」と思って歌っているその声は、音楽的に「良くない声」であることを自覚し、ゼロから自分が生まれ変わるくらいの決心を持って取り組んで欲しいものである。本当に「生まれ変わらないと、変えられない発声」と言っても過言でないほど重症な声(長年かけて身についた声)の抜本的革新は大変なことである。本人が自覚しないことには解決は難しい。
5日(日)は東京の紀尾井ホールへ、<第二回演奏会 あんさんぶる「風雅」 女声合唱団「琳」とともに>という演奏会に招待を受けて行って来た。二つとも初めて知った団体であり、したがって初めて聞く演奏であったが、とても立派な演奏会であった。指揮者の塚田佳男氏が日本歌曲の研究・解釈・伴奏において優れた実績を重ねている人であるだけに、どのステージも美しい日本語の表現とよく訓練されたハーモニーで満席の紀尾井ホールに集まった人々に女声合唱の醍醐味を聞かせてくれた。終演後は演奏会には関係ない人々も含めて四谷の夜を楽しむことも出来て、小樽の打ち上げを断念した無念さを晴らすことが出来た(笑)!