昨日(5月19日),札幌コンサートホールKitara大ホールにおいて第37回道銀ライラックコンサートが開催された。その第一部に登場したのが、岩見沢市出身の岩田真由美さんであつた。曲目はEdward Grieg(1843〜1907)作曲のピアノ協奏曲イ短調op.16、演奏は山下一史指揮 札幌交響楽団。先年のコンサートにおいて某評論家から「逸材現わる!」と評された岩田真由美さんの演奏は期待に違わず、素晴らしいものであった。程よい緊張感が漂う中、冒頭から聴衆の心をわしづかみにしたまま弾き終えた。特に私が感服したのは、指揮者との連携(コンタクト)が絶妙であったことだ。まるで、何度も共演を重ねているかのようにソリスト、指揮者、オーケストラが三位一体になった名演であった。

