体はとても正直です。
疲れたから休みなさい、と教えてくれます。
眠いから寝なさい、と教えてくれます。
これ以上食べたら体を壊しますよ、と教えてくれます。
そして、今の自分がどんな食べ物を食べたら一番気持ち良いかも、教えてくれます。
体の声に耳を澄ますと、いろんなことを教えてくれます。
体の言うことをきちんと聞いていれば、あまり病気をしないようになります。
これはヨガの考え方でもあります。
でも、人は、自分の体のいうことより、自分の心を優先し、そのために体に無理を強います。
疲れているのに、みんなから良く思われたくて、無理して仕事をしたり、眠いのに無理して起きていたり、遊んだりします。
食べたくないのに、断れないからと無理して食べたりして、体を苦しめます。
お酒も、断ると相手に失礼だからと、無理して飲んだりします。
こういったことが、体をどんどんいじめていくのです。
そして、ある時、耐え切れなくなった体は、病気という形で現れてきます。
胃潰瘍だったり、うつ病だったり、肝臓病だったり、自律神経失調症だったり・・・
もちろん、この現代社会は、仕事を失わないためには自分の体をこき使うしかないのかもしれません。
人とうまくやっていくには、自分の体のいうことなど聞いていられないのかもしれません。
だけど、体は本当に正直なのです。
体にとって気持ち良いことをしてくれれば、体は素直に喜び、元気を与えてくれます。
逆に、体をいじめてばかりいたら、元気がなくなるのは当然です。
私は、他人よりも仕事よりも何よりも、やはり自分の体の言うことに耳を傾けることが一番大切だと思っています。
だって、体をいじめれば、後で病気になって自分が苦しむことになるからです。
他人に気を使ってばかりいて、自分の体の言うことを無視してはいけないのです。
体が悲鳴をあげてると感じたら、遠慮なく仕事を休んだり、友達との約束をキャンセルして良いと思うのです。
体の言うことを無視し続けて、病気になって、どうしようもなくなってから、会社を辞めたりするよりは、体の言うことを聞いて時々は休息を入れるほうが、ずっと良いのではないでしょうか。
また、メンタルの面でも同じことが言えると思います。
自分を侮辱したり、傷つけたりする人が、自分の周りにいたら、自分の脳が傷つけられるのです。
脳は、とても正直で、傷つけられたりするたびに萎縮していきます。
そして、傷つけられれば、体も悲鳴をあげているのです。
だけど、仕事をする以上、自分を傷つける人は必ず周りにいます。
でも、体の声を無視して、そういう人と我慢してなんとか仲良くしようとか、一緒にい続けようとしたら、体も精神(脳)もおかしくなるのは当然です。
自分にとって心地よい人との交流を大切にして、自分を傷つける人とはなるべく関わらないことが、自分の体に素直なことなのだと思います。
仕事上、どうしても自分を傷つける人と付き合わざるを得ない時は、思い切ってその仕事をやめてしまうのも、自分の体を守るためにはしかたがないのかもしれません。
また同じように、結婚してから伴侶に傷つけられてばかりいるのなら、自分の体を守るためには離婚することも必要なのかもしれません。
体は神様です。
体の言うことに従っていれば、元気になり、病気もあまりしなくなります。
(ただし、感染症に関しては別です。)
現代社会で、仕事をしてお金を得て生きていかなければならない身には、なかなか体の言うことばかりは聞いていられないかもしれませんが、健康あっての人生ですので、やはり、体の言うことを一番大切にしなければならないと思います。