私は中学時代、特に親しく付き合っていたのが、A子さんとB子さんでした。
3人で、いつも学校の帰りに一緒に帰ったり、遊んだりしたものです。
その関係は高校になっても続き、社会人になってからも続きました。
しかし、私が結婚して違う市町村に嫁いでからは、A子さんとは音信不通になってしまいました。
私から手紙や電話をかけても、A子さんからは全く無視されたためです。
なぜ、A子さんは私を無視したのか、これまでも色々思い巡らせてきましたが、あまり考えないようにしてきました。
で、今になって思うのは、女3人の友達だったから、という結論に至りました。
A子さんは、私がA子さん抜きでB子さんと会うのを、すごく妬む人でした。
私は、A子さんとB子さんが二人だけで食事をしたりするのは、別に自由だと思っていたし、自分のどちらかと二人だけで会うのはお互い様だと思っていましたが、A子さんは、そういうことが許せなかったのでしょう。
さらに、もしかしたら、A子さんは、私がB子さんと会って、A子さんの悪口を言っていると勘違いしていたのではないかと思っています。
女というものは、その場にいない人のうわさ話や悪口を時々するものです。
(私はできるだけ言わないようにしておりますが、相手がそういう話をしたら、無視するわけにもいかないので同調することもあります。)
それは、その話で、盛り上がりたいだけなのです。
それはもう本当にお互い様で、だからといって、その場にいない人を決して嫌っているわけではないのです。
そういうことは、女同士の間では暗黙のルールのようなものです。
しかし、その暗黙のルールも、A子さんは許せないことだったのだと思います。
そしてまた、もしかしたら、B子さんが、私がA子さんのことを、悪く言っていたと、A子さんに告げ口をしたのかもしれません。
そういった告げ口をしてはならないのも、女同士では暗黙のルールなはずなのに。
中には、面白がって、ひっかきまわしたくて、告げ口をする女性もいますが。
告げ口を聞いて、怒って、今までの関係を壊すのなら、それはその人の自由でしょうが、もっと大きな心で、悪口の言い合いはお互いさまだと割り切っていかないといけないのではないでしょうか。
悪口は絶対に言わない、もし言っていたらその場から立ち去る、なんて言いますが、善人ばかりの世の中ではないのです。
いろんな人がいます。
そういう人たちと、職場や学校では付き合わなくてはならないこともあるのです。
だから、その場から立ち去ってばかりいたら、孤立してしまう可能性もあるかもしれません。
そして、決して自分を裏切らない友達と二人だけの世界を作るしかないでしょうが、周りが敵だらけとなってしまうのではないでしょうか。
事実、中学時代、A子さんは自分を決して裏切らないと信じた私とB子さんと3人だけのグループを作り、周りの子達と敵対していたのです。
なので、私たち3人は、クラスのみんなから嫌われていたのです。
私も幼かったせいか、A子さんに引きずられてしまっておりました。
そして、A子さんは、その価値観のまま社会人となり、私はA子さんの価値観とは違ってしまったために、A子さんとは音信不通になってしまったのだと思っています。