負の感情と言われているもの、例えば、憎しみとか嫉妬とか怒りとか、そういうものは、感じてはいけないんだ、なんて思い込んでしまうと、心が病むと思う。
人間なら誰だって、自分が人よりなおざりにされれば嫉妬するし、いじめられたり嫌われたりすれば、その人を憎んだり嫌ったりするのは、当たり前だと思う。
大事なのは、自分の感情を素直に認める事なのだ。
自分は今、嫉妬してるな、嫌っているな、と自覚する事だ。
それで、それを自覚した上で、次に自分がどう行動するか、である。
なぜ嫉妬したのか考え、自分の心と相手の心を分析してみる。
そして、解決策を考える。
話し合って誤解を解く、関わらない、別の人と付き合う、離れる、演技する、なども解決策の一つだろう。
一番ダメなのは、相手を傷つける行為だ。
常に良い人であろうとして、自分を押さえ込むと、自分の心と体を攻撃してしまうのだ。
ある人を嫌う、という感情は、自分の身を守る事にもつながるのだ。
自分と合わないから嫌う、自分を馬鹿にするから嫌う、とか、それは、その人と付き合ってはダメ、という自分からのメッセージなのだ。
ところで、心で思っただけでも、例えば憎しみの波動などは、自分に返ってくる、と言うけれど、そういう醜い感情を自覚することと、それを無意識に強い念として発するのとは違うと思う。
自分も、そういう負の感情を持っている事を自覚するのだ。
負の感情を持たない人など、いないからだ。