なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治川木の実クイズその1~宇治川散歩2024/8上旬(3)

2024-08-11 07:47:28 | 植物

さてさて、本日は予告通り宇治川畔で見られた木の実クイズです。
昨日と同様、写真(説明)、名前の順で載せていきます。
この時期の実は地味なので、例によってマイアーカイブの花の写真なども一緒に見てくださいね。
全部で8種類なので、今日は前半4種類をお届けします。

最初はこちら。


実は見えなくても葉の雰囲気で分かるかな~
でも実のクイズなので、つぎは実がよく分かる写真を。この時期は緑色です。


そうそうヒントに花の時期の写真も載せておきますね~
雌雄同株で、花穂の根元に雌花、穂状の部分が雄花です。
見た感じ、先に雌花が咲くようです(左)。雄花が咲くころには、もう青い実ができています(右)。
こうやって、自家受粉を避けているのでしょうね。
  

ご存知、ナンキンハゼ(トウダイグサ科ナンキンハゼ属)です。
中国原産で紅葉が美しいことから街路樹や公園に植えられました。
ところが、実を鳥さんが食べて運んだ結果、本来生えてもらったら困る場所にまで増殖。
奈良公園などでは在来樹を脅かすということで、せっせと駆除されているそうです。
可哀そうな気もしますが、繁殖力が半端ではない上、一度生えると根こそぎ抜かないとすぐに再生します。
(わが家の鳥さん由来のナンキンハゼで実証済みです。うう・・・)

2つめはこちらです。


この写真の木、例年沢山花が咲くのですが、今は花が終わって葉のみ。
雌雄異株で、こちらは雄株なのです。では実はというと・・・



こちらが雌木で、この時期は四角っぽいマーブルチョコのような艶のある実が沢山付いています。
あまり注意して見ないですよね。では、この木の四季折々の様子を見て行きましょう!

まずは上の写真の5月下旬の様子。
円錐花序がぶら下がり黄色い花を付けます。花のアップは右の写真。
確かに雄蕊しか見えていませんね。
  

実の方はというと、宇治川の写真がなかったので、他の場所の写真を。
これを見ると、あ~あの木か!と分かるかもです。左が11月、右が12月の写真です。
  

こちらはハゼノキ(ウルシ科ウルシ属)です。
秋の紅葉がとても鮮やかで、山で見たことがある人も多いのでは。
実は冬場の鳥さんたちの餌になります。
なお、ナンキンハゼも「ハゼ」と付いていますが、全然違う仲間です。
(単に紅葉がハゼのように綺麗なことから付いたと思われます。)
一方ハゼノキはウルシ科で、葉や実を触っても大丈夫ですが、樹液に触れると強くかぶれるそうです。
さすがの私でもチャレンジしたことはありません・・・

3つめはこちらです。お助け問題です~


この写真でもかなり分かりますね。
荒れた土地にいの一番に生えてくるパイオニア植物のひとつで、わが家にも生えています。
もうちょっと実をアップで見てみると・・


ついでに花も。
雌雄異株で、雌株(雌花)が左、雄株(雄花)が右です。
並んで生えているので、受粉が効率的!
  

こちらはアカメガシワ(トウダイグサ科アカメガシワ属)です。
語り出すときりがないので、冬場のネタのないときにまた詳しく特集しますね。

本日最後、4つ目はこちらです。


あら、どんぐりの赤ちゃんですね。可愛い~
京都の植生は照葉樹林帯であり、こちらはその中の代表的樹種にもなっています。
花の写真を探しましたが、4月に撮った一枚だけ(左)。地味ですものね~
むしろ、新葉の色がオシャレです。ちなみに、シイのようなきつい匂いはしません。
そして、11月頃になるとこのドングリがしっかりと成長!(右)
冬になると地面に落ちて、鳥や動物に食べられます。ちなみに、クマはいません。
  

答えはアラカシ(ブナ科アラカシ属)です!

ということで前半4種類、結果はいかがでしたか?
今回はヒント満載したので、結構高得点だったのでは。
明日は後半4種類をお届けしますね!

【撮影:2024/8/2&過去写真  宇治川】








コメント (6)
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