(Beniya Parkの子供たち)
<タイガージェットシンは何故つよいのか?>
ゴドゥーリャ交差点は相変わらずの混雑だった。
ここからベニヤ公園まで歩くのだが、その前に交差点の近くにあるインド人向け衣服店に入ってみた。
店舗はバラナシ版ユニクロのような感じで、ちゃんと値札がついており、客は100%インド人である。
ここでT-シャツや、柄物のカッターシャツなどを見て回った。
というのも、こちらで着ていた「捨ててもいいシャツ」は着るのが嫌になったからである。
インド旅行経験者からボロな恰好で行った方が勧誘されないですむから、といわれ着ていったのだが、実際は日本人なら誰でも金持ちだと思われているので、お坊さんか乞食のような格好でもしない限り関係なく、それならば、着ていて気持ちの良いシャツを着たいと思ったのである。
値段は通常の恰好いいTシャツでRs200~300、カッターシャツでRs300~500ぐらいだった。
ただし、Tシャツでインド風のものはおいてなくて、欧米風な感じのものばかりだった。
デリーで買ったインド風のTシャツは1枚Rs400だったから、高い値段だったかもしれない。
ただよくよく考えてみたら、日本だって歌舞伎や相撲の絵が入ったTシャツなど着ている日本人はあまりみかけないし、そういった日本風のものは浅草の仲見世などのお土産屋にいかないと売ってなくて、買ったとしても通常のTシャツノ2倍ぐらいするのはざらだから、廉価だったかもしれないと、自分に納得して肯いた。
結局、俺はここで刺繍入りのピンクのカッターシャツを買うことにした。
ピンクのシャツなど着たことがないので、旅の恥はかき捨てついでに購入して着ることにした。
(ところが、通常切れるはずのMサイズが腹回りが小さくて切れなかった。(笑)
日本のサイズと同じだと思っていたのが間違いで、結局、これは御土産になってしまい、デリーで購入した3枚のTシャツを着ていた。)
店は手前は男物で奥は女物になっていた。
奥の方で買い物をしている裕福だと思われる若い女性はサリー姿ではなく、ジーパン姿の日本人女性と変わらない恰好だったが、サリー風にシルクを首に巻いていて恰好よかった。
お店を出て気が付いたのだが、このあたりでは鍵屋の露天商が数件かたまっていて、こんなタイプの南京錠を売っていた。
これも驚きなのだが、インドの南京錠は、つくりやデザインがイギリス植民地時代のままで全く変わっていないらしい。
(ホテルの鍵は、このタイプの鍵が多いのだが、俺は日本から持参した南京錠を使用していた。
ホテルの人間は、L君たちから聞いた話から、ちょっと信用できないと思ったからである。)
ここから、ベニヤ公園まで歩いたのだが、通りの左側は子供と女性の服を商う店がずらりと並んでおり、通りの右側はずらりと男物の服を商う店が並んでいた。
まるで、公衆トイレの男女別入り口のようである。
これまた不思議なことに道路を挟んで、きっちりと別れているのである。
写真は煙草屋ではなく、れっきとした薬屋である。
でも、なんだかいい加減な感じがした。
店員も、そのへんのオヤジである。
大丈夫なんだろうか?
ただ、下痢になったら日本の薬じゃだめで、インドの薬だと効果テキメンらしい。
逆に、その薬を日本で下痢になったとき使用したらどうなるんだろうか。
とても効くのか?
それとも、日本の下痢には日本の薬が効くのか?
興味あるのだが、我が身をもって人体実験する勇気は全くないのだ。
経験者がいたら、コメント頂きたい。
公園(Beniya Park)は日本のような作られた綺麗な公園ではなく、ただのゴミだらけの原っぱだった。
何もない所なのだが、観光バスはあるし、なぜか子供たちは楽しそうである。
考えてみたら俺が子供のときも、ほとんど似たような原っぱで遊んでいた。
いったい、あのときは何故楽しかったんだろう?
ゴミだらけの公園で遊ぶ母親と子供たち
爆弾あられのようなものを売っている屋台
日本では動物園でしかみない象が働いている
クリケットで遊ぶ子供たち(その後ろの井戸ポンプで裸になった子供たちが遊んでいる。)
紳士のスポーツといわれるクリケットは、いたるところで子供がやっていた。
草野球ならぬ草クリケットである。
TVでもクリケット中継のときはインド人は大人も夢中になって声をはりあげていた。
去年からインドで人気野球漫画「巨人の星」の設定をクリケットに置き換えたインドのテレビアニメ「スーラジ ザ・ライジングスター」が放映されている。
巨人の星が放映されたころの、あの高度成長期の日本は今のインドのようだったかもしれない。
インドは、まだまだ伸び代が大きくて、根性もののマンガがうける時代なのだ。
Suraj The Rising Star
(自転車にのってるのが星飛雄馬らしく、スズキ4WDの助手席にのってるのが花形満みたいである。
インドじゃ金持ちは運転しないのだ。)
巨人の星〈カラオケ〉・・・これを見ながら久しぶりに歌いました。
公園内の乞食のある少年に飴玉をあげた。
ところが、それが大変なことになったのだった。
次から次からと乞食の少年があらわれ、俺の周りにまとわりつく。
ちょっとした10人ほどの子供を引率する先生のようになった。
そこへ、親切なインド人たちがやってきて、少年たちにまとわりつくのを止めるよう叱ってくれた。
彼等に感謝すると、問題ない、いい旅をしろ!と言ってくれた。
なかなか、インドいいとこじゃないか。
公園を離れ、その近辺をブラブラしてみた。
これは、サンダルの問屋街
そして、これがバラナシではじめてみた肉屋である。
やはり数件がかたまっていた。
ぶら下がっているのは明らかに牛の肉である。
バラナシで肉料理の店は(日本料理店をのぞく)あったのかもしれないが、まったくみかけなかったが、やはり、食べる人たちがいるから当然存在していた。
L君たちは全員ヒンズー教徒だったが、彼等が道路で寝ている牛をさし、「シーク教徒達は、あの牛たちを食べたがっているんだよ。」とちょっと皮肉っぽく言っていた。
(ちなみに野良牛は野良ではなく、飼い主がそれぞれいるらしく夜になると自分の家にちゃんと帰るらしい。
ただ外に放置しておけば、エサ代がかからないですむからという、極めてインド人らしい飼い方なのである。)
シーク教の人たちは、あのターバンを巻いて顎鬚をはやしている人たちで肉を食べているから背が高く、体もがっちりしていて、裕福で教養があり教育水準の高い人が多い。
俺が乗ってきたエアーインディアの機長もシーク教徒だった。
また軍人、警官などにはシーク教の人が多かったように思えた。
(俺の貸切リキシャに、ただ乗りしたインド警察官もターバンを巻いていた。)
ターバンを巻いたインド人は本当に大きくて、俺には、あの有名なプロレスラーのタイガージェットシンに見えた(シーク教徒はシンという名をつけている)。
タイガージェットシン 入場シーン
シンはシーク教徒だったから、体が大きくて強かったのである。
(つづく)
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<タイガージェットシンは何故つよいのか?>
ゴドゥーリャ交差点は相変わらずの混雑だった。
ここからベニヤ公園まで歩くのだが、その前に交差点の近くにあるインド人向け衣服店に入ってみた。
店舗はバラナシ版ユニクロのような感じで、ちゃんと値札がついており、客は100%インド人である。
ここでT-シャツや、柄物のカッターシャツなどを見て回った。
というのも、こちらで着ていた「捨ててもいいシャツ」は着るのが嫌になったからである。
インド旅行経験者からボロな恰好で行った方が勧誘されないですむから、といわれ着ていったのだが、実際は日本人なら誰でも金持ちだと思われているので、お坊さんか乞食のような格好でもしない限り関係なく、それならば、着ていて気持ちの良いシャツを着たいと思ったのである。
値段は通常の恰好いいTシャツでRs200~300、カッターシャツでRs300~500ぐらいだった。
ただし、Tシャツでインド風のものはおいてなくて、欧米風な感じのものばかりだった。
デリーで買ったインド風のTシャツは1枚Rs400だったから、高い値段だったかもしれない。
ただよくよく考えてみたら、日本だって歌舞伎や相撲の絵が入ったTシャツなど着ている日本人はあまりみかけないし、そういった日本風のものは浅草の仲見世などのお土産屋にいかないと売ってなくて、買ったとしても通常のTシャツノ2倍ぐらいするのはざらだから、廉価だったかもしれないと、自分に納得して肯いた。
結局、俺はここで刺繍入りのピンクのカッターシャツを買うことにした。
ピンクのシャツなど着たことがないので、旅の恥はかき捨てついでに購入して着ることにした。
(ところが、通常切れるはずのMサイズが腹回りが小さくて切れなかった。(笑)
日本のサイズと同じだと思っていたのが間違いで、結局、これは御土産になってしまい、デリーで購入した3枚のTシャツを着ていた。)
店は手前は男物で奥は女物になっていた。
奥の方で買い物をしている裕福だと思われる若い女性はサリー姿ではなく、ジーパン姿の日本人女性と変わらない恰好だったが、サリー風にシルクを首に巻いていて恰好よかった。
お店を出て気が付いたのだが、このあたりでは鍵屋の露天商が数件かたまっていて、こんなタイプの南京錠を売っていた。
これも驚きなのだが、インドの南京錠は、つくりやデザインがイギリス植民地時代のままで全く変わっていないらしい。
(ホテルの鍵は、このタイプの鍵が多いのだが、俺は日本から持参した南京錠を使用していた。
ホテルの人間は、L君たちから聞いた話から、ちょっと信用できないと思ったからである。)
ここから、ベニヤ公園まで歩いたのだが、通りの左側は子供と女性の服を商う店がずらりと並んでおり、通りの右側はずらりと男物の服を商う店が並んでいた。
まるで、公衆トイレの男女別入り口のようである。
これまた不思議なことに道路を挟んで、きっちりと別れているのである。
写真は煙草屋ではなく、れっきとした薬屋である。
でも、なんだかいい加減な感じがした。
店員も、そのへんのオヤジである。
大丈夫なんだろうか?
ただ、下痢になったら日本の薬じゃだめで、インドの薬だと効果テキメンらしい。
逆に、その薬を日本で下痢になったとき使用したらどうなるんだろうか。
とても効くのか?
それとも、日本の下痢には日本の薬が効くのか?
興味あるのだが、我が身をもって人体実験する勇気は全くないのだ。
経験者がいたら、コメント頂きたい。
公園(Beniya Park)は日本のような作られた綺麗な公園ではなく、ただのゴミだらけの原っぱだった。
何もない所なのだが、観光バスはあるし、なぜか子供たちは楽しそうである。
考えてみたら俺が子供のときも、ほとんど似たような原っぱで遊んでいた。
いったい、あのときは何故楽しかったんだろう?
ゴミだらけの公園で遊ぶ母親と子供たち
爆弾あられのようなものを売っている屋台
日本では動物園でしかみない象が働いている
クリケットで遊ぶ子供たち(その後ろの井戸ポンプで裸になった子供たちが遊んでいる。)
紳士のスポーツといわれるクリケットは、いたるところで子供がやっていた。
草野球ならぬ草クリケットである。
TVでもクリケット中継のときはインド人は大人も夢中になって声をはりあげていた。
去年からインドで人気野球漫画「巨人の星」の設定をクリケットに置き換えたインドのテレビアニメ「スーラジ ザ・ライジングスター」が放映されている。
巨人の星が放映されたころの、あの高度成長期の日本は今のインドのようだったかもしれない。
インドは、まだまだ伸び代が大きくて、根性もののマンガがうける時代なのだ。
Suraj The Rising Star
(自転車にのってるのが星飛雄馬らしく、スズキ4WDの助手席にのってるのが花形満みたいである。
インドじゃ金持ちは運転しないのだ。)
巨人の星〈カラオケ〉・・・これを見ながら久しぶりに歌いました。
公園内の乞食のある少年に飴玉をあげた。
ところが、それが大変なことになったのだった。
次から次からと乞食の少年があらわれ、俺の周りにまとわりつく。
ちょっとした10人ほどの子供を引率する先生のようになった。
そこへ、親切なインド人たちがやってきて、少年たちにまとわりつくのを止めるよう叱ってくれた。
彼等に感謝すると、問題ない、いい旅をしろ!と言ってくれた。
なかなか、インドいいとこじゃないか。
公園を離れ、その近辺をブラブラしてみた。
これは、サンダルの問屋街
そして、これがバラナシではじめてみた肉屋である。
やはり数件がかたまっていた。
ぶら下がっているのは明らかに牛の肉である。
バラナシで肉料理の店は(日本料理店をのぞく)あったのかもしれないが、まったくみかけなかったが、やはり、食べる人たちがいるから当然存在していた。
L君たちは全員ヒンズー教徒だったが、彼等が道路で寝ている牛をさし、「シーク教徒達は、あの牛たちを食べたがっているんだよ。」とちょっと皮肉っぽく言っていた。
(ちなみに野良牛は野良ではなく、飼い主がそれぞれいるらしく夜になると自分の家にちゃんと帰るらしい。
ただ外に放置しておけば、エサ代がかからないですむからという、極めてインド人らしい飼い方なのである。)
シーク教の人たちは、あのターバンを巻いて顎鬚をはやしている人たちで肉を食べているから背が高く、体もがっちりしていて、裕福で教養があり教育水準の高い人が多い。
俺が乗ってきたエアーインディアの機長もシーク教徒だった。
また軍人、警官などにはシーク教の人が多かったように思えた。
(俺の貸切リキシャに、ただ乗りしたインド警察官もターバンを巻いていた。)
ターバンを巻いたインド人は本当に大きくて、俺には、あの有名なプロレスラーのタイガージェットシンに見えた(シーク教徒はシンという名をつけている)。
タイガージェットシン 入場シーン
シンはシーク教徒だったから、体が大きくて強かったのである。
(つづく)
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