ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

海外ミステリー『年寄り工場の秘密』

2014-01-13 09:39:14 | 本の紹介
byコリン・ホルト・ソーヤー。中村有希訳。

『老人たちの生活と推理』に続く、老女探偵シリーズ。

高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉の入居者、大柄でふくよかなキャデドニアと小柄でかわいいアンジェラの老女のでこぼこコンビ。
二人の行く先にはいつも事件が待ち受けている。
シリーズ7作目の今回の話は・・・
〈海の上のカムデン〉に住んでいた、トッツイがこともあろうか、近くにできた老人ホーム〈黄金の日々〉に引っ越していった。
これにショックを受けた、支配人は空室を埋める対策として、ペット可の〈黄金の日々〉に対抗してとりあえず
お試しに猫を飼うのはオーケーということにして募集をかけてみる。
しばらくして〈黄金の日々〉に引っ越したトッツイがやってきて、キャデドニアとアンジェラに相談する。
その老人ホーム…〈黄金の日々〉には幽霊が出るらしいと。
二人は〈黄金の日々〉にお試し入居として潜入。みごと幽霊の謎を解決。トッツイはまた〈海の上のカムデン〉に
戻ることに。数人の〈黄金の日々〉の入居者も猫を飼ってもいいとなった〈海の上のカムデン〉に引っ越すことになった。
かくして空き室は埋まり、入居費はたんまり入り・・・けちで見栄っ張りの支配人トゥーガスンはホクホク顔。
ところが、これが悪夢の始まりだった・・・
警察の捜査をかきまぜ、迷惑このうえないキャレドニアとアンジェラのコンビだが、イケメンで心の広い
サンティエゴ警察の警部補、マーティネスとのかけあいが絶妙。