ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

アメリカミステリー『誰の墓なの?』

2014-06-30 15:44:08 | 本の紹介
byジェイミー・メイスン。府川由美恵訳。早川書房。

ジェイソンは草ぼうぼうの庭の手入れを造園業者に頼んだ。
そしたらなんと・・・庭の一角から人の骨が出てきて大騒動。
彼は青くなって・・・というのは、実は彼は17か月前にならず者のゲーリーという男を殺してしまって、
死体の処理に困り、庭に埋めたのだった。ところが出てきた人骨は別人のもの。
一方、リアはハンサムで浮気性の恋人、リードが失踪してその行方をずっと探していた。
人骨はこの恋人リードのもので。ジェイソンの家の前の持ち主、ボイドは妻とリードが浮気をしていた現場に居合わせ、
二人を殺してしまった。ボイドに殺人容疑がかかり・・・彼は逃げるつもりが妻との思い出に浸り・・・ふらふらと
以前住んでいて殺人現場になった、ジェイソンの家の庭に来てしまう。リアもリードが埋められた庭を見たいという衝動を抑えられず、
深夜のジェイソンの庭に。
同じころ、ジェイソンはまだ警察が掘り起こしていない、別の一角に埋めたゲーリーの死体を掘り起こそうとしていた。
ジェイソン、ボイド、リアが鉢合わせに・・・

ブラック・ユーモアミステリー。



似合うかな。

2014-06-27 07:58:26 | ベル
首輪を新調してもらいました。



でもピンク色。
ちょっとどうかな。似合うかな。ビミョー。



わたしはブルーとか、黄色、茶色なんかがよかったんだけど。



男の子にまちがえられるから、ピンクにしなさいって、お母さんが・・・

アメリカミステリー『駄作』

2014-06-26 15:19:45 | 本の紹介
byジェシー・ケラーマン。林香織訳。ハヤカワ書房。

何とも不思議なミステリーというか、スパイ小説? フアンタジー小説?

幼馴染でベストセラー作家のビルが海難事故で亡くなり、親友のプフェファコーンが葬儀に出たことから物語は始まる。
プフェファコーンとビルはともに作家を志した仲だったが。プフェファコーンはたった1冊上司しただけで、ぱっとせず。
じきにあきらめてしがない大学の非常勤講師になった。一方、ビルはシリーズのスパイ小説をつぎつぎ出し、
そのすべてがベストセラーになり、大金を稼いでいた。だからプフェファコーンはビルに対して劣等感を持ち、最近はあまり連絡をとっていなかった。
葬儀の後、ビルの妻カーロッタにビルの自宅に案内された。プフェファコーンはビルの仕事場で未発表の原稿を見つけて・・・・
それに少し手を加えて、自分のもととして発表してしまう。案の定、その小説はベストセラーになり・・・プフェファコーンは有名になった。
しかし次の原稿が書けなかった。そんなとき彼に連絡してくる見知らぬ男がいた。その男こそが・・・
だんだんストーリーが展開するにつれて、スパイ小説の様相を呈し始め・・・東ズラビアと西ズラビアの紛争に引き入れられるプフェファコーン。
これらの国は架空の国だが風変わりな価値観、風習を持っていて・・・夢で見たような既視感のあるような、ないような、なんとも不思議な小説でした。

ちなみに作者、ジェシー・ケラーマンは作家、ジョナサン&フェイ・ケラーマンの息子で、これが彼の5冊目の小説。
エドガー賞最優秀長編賞の候補作。

アメリカミステリー『密室の王』

2014-06-22 07:44:20 | 本の紹介
 byカーラ・ノートン。羽田詩津子訳。角川文庫。

 誘拐監禁事件の被害者で、事件から10年経った今もまだ悪夢やフラッシュバックに悩まされる22歳のリーヴ。
現在は一人暮らしをし、日本料理のレストランで働き、精神科医ラーナーのセラピーを受けている。
そんなときリーヴは、誘拐され13か月間監禁されたあと、救出された13歳の少女、ティリーの心のケアにかかわるようになった。
ティリーは家族のもとに帰されて、犯人も逮捕されてもなお恐怖におびえていた。この地方ではまだティリーと同じような年頃の少女、
ハンナとアビーが誘拐されたまま、発見に至っていない。警察は誘拐の手口がティリーの場合と似通っていることから他の二人の少女も
ティリーを誘拐し監禁した犯人、ヴァンダーホルトの犯行だと推察する。しかしヴァンダーホルトは刑務所から裁判所に移動の途中で
何者かによって射殺されてしまう。警察はティリーに手がかりを求めるが、当のティリーは今度は自分の番だと恐怖から口を閉ざすが、
リーヴにだけはもう一人の男の存在を明かす。

他人名義で銃や家を購入、他人を繰って少女を誘拐させ、その世話をさせる、真の首謀者。リーヴは彼がなにものかを追っているうちに、
いつのまにか恐怖や心のトラウマを克服していることに気づく・・・

いくら他人を装って自分の痕跡を隠していても、自分が自分である、固有の証左、声や癖・・・どこかに痕跡が残っているものである。

和菓子にチャレンジ。簡単、水無月。

2014-06-19 07:41:07 | スィーツ
電子レンジを使ったので、意外とカンタン。なぜもっと早くに作ろうとしなかったんだろう。

材料

米粉・・・30g
強力粉・・・55g
砂糖・・・100g
水・・・100㏄

熱湯・・・120g
甘納豆・・・100g(市販の水気のないものは少量の水でふやかしておく)
      ここでは製菓用のしっとりとした甘納豆を使用しました。

1、米粉、強力粉、砂糖をよく混ぜ、ざるでふるっておく。



2、1に水を少しずつ入れて、泡だて器でかき混ぜる。だまがなくなったら、熱湯を一気に入れ、10を数えて待って泡だて器でかき混ぜる。そのうち50㏄を別にとっておく。
3、2を耐熱容器に流しいれる。(牛乳パックを利用するとよかったのですが、あいにくなくて丸い深皿を利用しました)
4、3に湿ったキッチンペーパーをかけて、600Wの電子レンジで3分10秒加熱する。その間にとっておいた液に甘納豆を入れて軽く混ぜておく。
5、4に甘納豆入りの液をまんべんに広げる。
6、5に湿ったキッチンペーパーをかけて2分40秒加熱する。




7、あら熱をとった6を冷蔵庫で冷やす。
8、冷えた7を6等分してできあがり。

初めてのモニター

2014-06-18 07:31:20 | モニター
モニターに応募したら、ドッグフード『無添加ドッグフード安心』の試供品が送られてきました。





さっそく、ベルに食べさせてみると・・・



ぺろり、たいらげました。
おいしかったわん。



満足です。


雑種犬のベルはこう見えて、なかなかどうしてかなりのグルメ犬です。
朝食はドッグフードのカリカリ。夕食は手作り食です。
好きなグラタンや親子丼はさっさと食べ、とんかつの固い筋や脂身は穴を掘って、埋めてしまいます。


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アメリカミステリー『冷たい眼が見ている』

2014-06-14 08:01:25 | 本の紹介
 byデイドラ・S・ライケン。羽田詩津子訳。ハヤカワ文庫。

正気から狂気へと移り変わる、その境目はどこにあるんだろう。
このミステリーは人の奥底に潜んでいる狂気が少しずつ、正気をのみこみ・・・やがて人の心が狂気に支配されていく様子が
リアルに描かれている。

1980年代のアメリカ。凶悪事件などめったに起こらない、ベイカーズヴィルというちいさな平和でのどかな町に、
顔をつぶされた身元不明の少女の死体が発見された。
少女は誰で・・・なぜこんなふうに殺されなければならなかったのか。
マーフィー警部補は憎むべき犯人を追うが・・・

そんなとき、あちこち各地を放浪しながら美しい野草などを撮る、若くてハンサムな写真家がこの町を訪れる。
マーフィー警部補の恋人、エリザベスはゲリーというこの写真家に出会い、心惹かれていく。

彼女はしだいに官能と恐怖の世界に足を踏み入れていく・・・

ストーリー展開がはやくて、心理描写が巧み。ラストが切ない。

猫とバイク

2014-06-08 07:52:46 | ベル

 ワンの朝は早い。

 いつも4:20ごろに吠えるベル。近所迷惑なので・・・

 その時間なにが起こるのかと・・・

 ベルと一緒に待つことに・・・



 遠くからライトとともにバイクの音が聞こえると・・・



 ベルが起き上がり、耳がぴくぴくと・・・

 ポストに新聞が入る音。ベルが吠えようとするのを・・・なんとか止めるのに成功。やれやれ・・・
 まだ、夜明け前・・・わたしはひと眠りしようとふとんのなかへ。



しかし・・・しばらくして・・・わんわんわん、ちょっと省エネ気味。

今度はなに?

猫が家の前を通ったのでした。いつのまにか夜は明けていました。



 

 

 

海外ミステリー『死の長い鎖』

2014-06-02 15:40:16 | 本の紹介
 byサラ・ウルフ。高橋豊訳。早川書房。

 1986年、アメリカ、カリフォルニア州北部の田舎町、フェアフィールド、誰もが小さい時からの知り合いというのどかな町で、
高校教師ディヴィットの妻、エリザベスが亡くなった。車に仕掛けられた爆発物が爆発して即死したのだった。
ほどなくして彼の教え子、高校生カップルが車のなかで銃で撃たれて、遺体となって発見される。
2つの事件の関係者ということで、ディヴィットは容疑者になってしまう。
彼は無実を晴らそうと、事件を調べていくうちに不思議なことに気がついた。

その昔、デイヴィットの父は高校を卒業後、同郷の友人4人と入隊し、戦争に行った。
戦争が終わり、1人は戦死、残りの4人は帰ってきたが、彼らはみな変わってしまった・・・

4人は結婚し、そのなかでアルだけが離婚し、行方不明になる。3人はこの土地にとどまり、子どもや孫をもうける。
しかし3人と彼らの子どもや孫がおおかた、事故死していた。
残ったのはディヴィットと、あと3人。
ディヴィットは行方不明になったアル・ランディを探すことに・・・

ストーリーの展開が速く、登場人物の心理描写が巧みで・・・主人公、刑事、犯人と狙われている女性、新聞社の編集者たちが
一癖もふた癖もある個性的な人物で、後半は心理作戦になり、相手の心理をどれだけ正確に推理できるかに勝算、命をかけて
闘うことになり・・・面白かった。

作中で、刑事がディヴィットに、復讐のためとはいえ、人を殺してしまったら、きみは残りの人生を十字架を背負って生きていかなければならないと
いうようなことをいって、諭すシーンが心に残った。