byカリン・スローター。大槻寿美枝訳。早川書房。
検死官のサラはレストランのトイレで知人の大学教授、シビルがレイプされ、すさまじい暴行を受け瀕死の状態でいるのを発見。その直後、シビルは亡くなる。しばらくしてシビルの大学の学生、ジュリアが失踪。サラの車のボンネットの上で、暴行され全裸の状態で発見される。
アメリカ南部ジョージア州グラント郡の小さな田舎町で、いったい誰がこんなむごい殺戮を繰り返すのか。
シビルの双子の姉で刑事のリナやサラの元夫で警察署長ジェフリーらが事件を調べはじめるが・・・
タイトルの『開かれた瞳孔』とは、犯人が被害者に投与したベラドンナという薬物(幻覚、記憶喪失をひきおこす)これを投与されると瞳が大きく開かれることに由来する。