byS・K・トレメイン。国弘喜美代訳。小学館文庫。
一卵性双生児の姉の方、リディアがバルコニーから墜落死した。そのショックから母、サラは立ち直れないでいた。一年後、スコットランドの北の孤島に転居するが。そこはサラの夫アンガスが祖母が暮らしていて、祖母の死後、アンガスが相続した島だった。島には灯台と祖母が暮らしていた住居しかなく、長年無人島になっていた。住居を改修、水道と電気をひいてなんとか住めるようになった。一方、残された双子の妹、カースティは新しい小学校に馴染めず、精神的に不安定。自分は実はリディアで亡くなったのはカースティだと言い始め、ときどきカースティの亡霊を見るのだと。一卵性双生児は親でも見分けるのが困難で、母のサラでも確信できない。亡くなったのはどっち? ほんとうに死因は事故? 不可解な出来事が重なり、夫アンガスの不倫、サラ自らの不倫が暴かれ・・・夫婦関係は破綻、サラはだんだん病んでいき・・・すべてが明らかになったとき、衝撃的なラストを迎える。
さて、今日のベル。