先日、恒例の自動車見学に
〈アウトガレリア・ルーチェ〉へ行ってきました。
今回は、ロータリーエンジンの黎明期に
ヨーロッパと日本で開発された、
ロータリーエンジン搭載車6台(内二輪1台)の展示でした。
ドイツで発明されたロータリー(ヴァンケル)エンジンでしたが、
あのドイツ・フランスで量産化を成し得なかったエンジンが、
日本(マツダ)で完全量産化に成功した事は、
日本が世界に誇れる自慢の一つですね。
▲▼日本のロータリーエンジン搭載第一号車〈コスモスポーツ(1970年)〉
当時はマツダといえば三輪トラックのイメージばかりでしたが、
ロータリエンジンとコスモ&ファミリアの開発によって
現在のマツダの基礎を築いた、大転換期の時代でもありました。
一般車ではありませんが、やがて、
このロータリーエンジン(レース用4ロータ)を搭載した、
MAZDA787Bがル・マン24時間レース(1991年)で優勝したときは、
ロータリーエンジンが世界を相手に
大きな花を咲かせた瞬間でもあり、
個人的にも日本車のル・マン初制覇は、
感慨深いものがありました。
ちなみに日産もトヨタも
まだその夢を叶えてはいません。
燃費問題等で現在のマツダには
ロータリーエンジン搭載車がありませんが、
また近いうちの復活も噂されています。
●12A型ロータリーエンジン
レシプロエンジンとはまるで違った、
シンプルな構造の美しさを感じるエンジンです。
今でも、このおむすび型のローターが、
この楕円形の中を爆発しながら
上手く回るのが不思議です…(笑)
▲マツダ普通乗用車ロータリー初搭載車〈ファミリア ロータリー クーペ(1970年)
●SUZUKI RE-5(1974年)
メカニカルな形を好まれるオートバイに、
REは面白くないエンジン外観だったんじゃないかと思う。
海外だけでの販売で、2年ほど生産されただけ。
●世界初のロータリーエンジン搭載車〈NSU SPORT PRINZ(1960年)〉
NSU(現アウディ)のロータリーエンジン第一号車、
2000台以上生産されたそうです。
●上 / CITROEN M35(1970年) 下 / CITROEN GS BIROTOR(1974年)
M35はデータ収集用のテスト車で、
GSはM35を元に製作された市販車。
しかし、第一次石油ショックであえなく販売中止へ。