▲新車のような当時のレース仕様トヨタS800&ホンダS600左奥はダイハツ
この歳になって、まさか名古屋で
こんな企画展が見られるなんて夢にも思いませんでした。
その驚きの知らせは、
いつもの
アウトガレリア・ルーチェからの
DMで知らされました。
子供の頃、カーレースを好きになるきっかけを
つくってくれたのが日本グランプリ(グループ7の頃)と
生沢徹(海外で活躍するレーシングドライバーの先駆者)でした。
そして今回のルーチェの企画テーマは、
その若き生沢さんのライバルだったレーサー
〈浮谷東次郎〉さんと伝説のレース&レース車です。
▲スターティンググリッドの写真、 スバル!速い!!
▲コンテッサとブルーバード410
その東次郎の伝説になったレースは、
1965年千葉の船橋サーキット行われました。
当時、日本を代表するレーサーだった
生沢(ホンダS600)のスピンに巻き込まれた東次郎(トヨタS800)は、
接触と修理で最下位に落ちてしまいますが、
奇跡の追い上げで最後は生沢までをも抜き去り、
優勝してしまうというレースでした。
今回のルーチェでは、当時のこのレースに出場した
東次郎のトヨタS800・生沢のホンダS600をメインに、
日野コンテッサ、スバル360、ダイハツ・コンパーノ・スパイダー、
ダットサン・ブルーバードのレース仕様車を展示してあります。
※車は本物だけど当時のレース車ではありません。
もちろん当時の貴重な写真や資料も多数展示してありました。
▲日本レース創生期(1960年台初頭)のドライバーたち
▲東次郎が中学3年生の時、千葉ー大阪を往復した50cc二輪車
1965年頃の僕は、まだまだレースのレの字も知らない子供でしたが、
後にカーレースが好きになって生沢さんに憧れるようになると、
その東次郎との伝説のレースの事は何度も雑誌で目にするようになり、
やがて東次郎の〈がむしゃら1500キロ〉という
旅行体験記も読んだりしました。
ですから今回の企画展は浮谷東次郎リアル世代では無いけど、
それなりにとても感慨深いものでした。
東次郎は残念ながら、その伝説のレースの翌月に
鈴鹿サーキットでの事故で、
23歳という短い人生を終えてしまいましたが、
いろんな記事を読んでいると、
その人生はとても濃い生き様だったようです。
人の人生に〈たられば〉はありませんが、
もし生きていたら、きっと生沢さんくらい
日本のレース界に影響を与えた人になっていたんだろうな~
と、ふと思ってしまいました…